ジャニーズJr.のユニット「美 少年」が8月10日(現地時間)、米ロサンゼルスで開催された日系人のイベント「二世週日本祭」(Nisei Week)にてライブパフォーマンスを披露した。今回の出演はロサンゼルス生まれの故・ジャニー喜多川氏の肝いりで、すでに4月には告知されていたことから、日本から現地入りした熱心なファンも少なくなかったようだ。そんなファンが目にした光景について、アメリカ事情に詳しいライターが指摘する。
「国内ではファンに対して様々な制限を課しているジャニーズですが、さすがにアメリカでは勝手が違うのか、今回の『美 少年』は異例づくめでした。彼らがライブを行ったのは屋外のテントで、まさに夏祭りといった感じの仮設ステージ。そんな場所でジャニーズのグループが歌い踊るだけでも異例なのに、ライブはあくまで『二世週日本祭』の一演目なので観覧は無料。そのため二世週日本祭に訪れた在住日本人の中には、《なんであの子たちジャニーズの歌を歌っているの?まさかジャニーズなの!?》と驚いた人もいたようです」
そしてファンが驚いたのは、曲中で披露された“早替え”だ。普段は大きな幕に隠れながら素早く衣装を替えるのだが、この日はファンが見ている目の前で早替えを披露。その光景はまるで「バッ!」という効果音が聞こえてきそうなほどの瞬速ぶりで、その素早さには多くのファンが驚いていた。
しかもこれらの様子はすべて、動画撮影がオーケー。ジャニーズではライブ撮影の禁止はもちろん、ライブ会場内での撮影も禁止されており、会場では記念写真すら撮ることができないのはファンの常識だ。普段なら「無断撮影、ネットへのアップ禁止!」と怒り狂うファンが出てくるところだが、今回はジャニーズ事務所側がすべて容認しているも同然。むしろ異国の地で行われたライブの様子が手に取るように分かるとあって、「美 少年」のライブ動画はファンからも大歓迎されている。
このように、ファンにとっては天国も同然だったロサンゼルスでのライブ。そんな神現場において、日本ではどんなに規制が緩められたとしても、絶対に実現しないであろう出来事さえあったという。
「現地の司会者と『美 少年』がトークを交わしたのち、その司会者はファンに対して、ステージ前に来て応援するように促したのです。このアナウンスに最初は戸惑いの表情を見せていた観客も、ステージと客席を隔てるフェンスの前に出てかぶりつき状態になると、恍惚まじりの表情で『美 少年』の歌とダンスを楽しんでいました。日本では絶対にありえないステージ前での鑑賞シーンには、映像を見たファンから《羨ましすぎる!》《私も行けばよかった…》といった感想が続出したのも当然でしょう」(前出・ライター)
手を伸ばせば触れられそうな距離に推しのアイドルが。そんな地下アイドルさながらの光景がよもやジャニーズ所属アイドルのステージで繰り広げられるとは、この日のライブはジャニーズの歴史に残る貴重な場だったに違いない。
(白根麻子)