糸井重里が見た!木村拓哉が少年たちを「凝視」していたギラついた理由

 令和元年最後となる10月期の新番組が発表されている。共演者の発表と同時に、関連ワードが続々とTwitterのトレンドに挙がったのは、木村拓哉主演のTBS系ドラマ「グランメゾン東京」だ。Kis-My-Ft2・玉森裕太との初共演に、ジャニーズファンのワクワクが止まらないようだ。

 木村は、元SMAPで共にジャニーズ事務所に残った中居正広と異なり、地上波のレギュラー番組がゼロ。そのため、ドラマの放映日、映画の公開日が決まると、プロモーションのためにバラエティやトーク番組でフル稼働。ファンにとってはうれしい日々が続く。

 それに反してプライベートな時間が制限されるのは、本人としてはつらいところだろう。木村は、サーフィンをはじめ、車やバイク、ギターや洋服、釣りほか、とにかく多趣味。そこで得たコネクションは、今なお続いている。20代で始めた釣りで、今も親しいのは“元祖コピーライター”糸井重里氏だ。

「2人の年齢差は23歳。出会ったころはキムタク旋風真っ最中でしたが、木村さんは空き時間を見つけては、糸井さんに会いに行っていたそうです。40代だった糸井さんが釣りの魅力を聞くと、『言葉で説明するのは難しいので、1度一緒に来てもらえませんか?』とお誘い。これで一気に距離が縮まったそうです」(エンタメ誌ライター)

 出会ったときの木村はギラついていた。糸井もインテリタレントとしてアグレッシブルに稼働していたため、好奇心旺盛な2人が意気投合するに時間はかからなかったという。

 当時、糸井は驚くべき木村の素顔にふれている。

「負けず嫌いだった木村はそのころ、ガラス張りのお店の前でダンスの練習をしている若い男子たちを、険しい表情で見ていたそうです。糸井さんが『何見てんの?』と聞くと、『どのくらいやれるかと思って』と木村。かっこいい事柄や人に対して超敏感だったころ、振付師やダンスのコーチがいないなか、ガラスに向かってガムシャラに創作している同世代の男子たちにシンパシーを抱いたようです」(前出・エンタメ誌ライター)

 世の全女性がキムタクに熱を上げていたといっても過言ではない90年代、当の木村はさらなる高みを目指していた。ストリートダンサーをもキャッチする感性。それこそが、アラフィフ・2児のパパになっても芸能界のトップランナーでいられる所以かもしれない。

(北村ともこ)

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