杏が主演を務める恋愛ドラマ「偽装不倫」(日本テレビ系)が9月11日に最終回を迎えた。
独身なのに既婚者であるとウソをついたことから“偽装不倫”という特殊な形でスタートした杏が演じる濱鐘子の恋だったが、伴野丈(宮沢氷魚)に自身のありのままを伝えたことで2人は無事に結ばれるハッピーエンドで幕を閉じている。
また、谷原章介演じる夫・賢治がいながらも、年下のボクサー青年・風太(瀬戸利樹)と恋に落ちた鐘子の姉・吉沢葉子(仲間由紀恵)は賢治と別れ、風太と歩む道を選択。
鐘子・葉子姉妹はそれぞれの思う幸せを手にしたわけだが、そんな最終回で視聴者から思わず同情の声が寄せられている役柄が谷原演じる賢治だ。
賢治は前回放送で葉子から離婚届を突き付けられ、最終回では葉子を賭けて、風太にボクシング対決を申し込むも、当然の如く敗北している。
「しかし、この対決で吹っ切れて、自分の気持ちに決着をつけると潔く離婚を承諾。さらに不貞の事実を知ったことで娘に対して憤慨する葉子の両親にも笑顔で『世間はあれこれ言うかもしれないけど、このことで葉子を責められるのは僕だけです。もう全ては終わったことなんです。僕たちちゃんと幸せになりますから。お世話になりました』と葉子を庇う言葉をかけ、両親に向かって一礼。二世帯同居する葉子宅から哀愁を漂わせて去っていくというラストを迎えています。ありのままを愛してくれる風太とは対照的に、賢治は子どもが欲しいからという理由で葉子と結婚し、『二人の時間を過ごしたい』という葉子に対して『いや、葉子はもう35歳だから待ったなしだよ』『もし女の子なら、もう一人産んでもらうから』というクズ発言をした過去が明らかになっていましたが、それでも不貞をされたという事実は変わりませんし、そんな中でこのような言葉をかけて去っていく姿に男気を感じた視聴者が続出したようです」(エンタメ誌ライター)
そんな賢治について、視聴者からは「なんやかんや賢治が可哀想だろ」「不貞されて家追い出されて終わりとか辛いな」「俺が賢治の立場ならどっぷり慰謝料請求してると思うけど、あんなカッコいい去り方できないわ」「谷原さん演技上手いし、なんだかんだでこの作品で一番気になるキャラだったよな」などといった声が上がっており、最終回にして賢治の好感度が爆上げとなったようだ。
「葉子の不貞に気付いたことで不気味な笑みを浮かべたりと狂気に満ちた言動がクローズアップされてからはメインであるはずの鐘子と丈よりも視聴者にとって気になる存在になっていた賢治。また、ストーリー展開よりもそんな賢治を演じる谷原の怪演を楽しみに視聴していた層も多く、一部視聴者からは『最後はカッコよかったけど、両親の前でも本性をさらけ出して暴れてほしかった』『もっと狂気に満ちた賢治が見たかった』などといったリクエストも目立っていました」(前出・エンタメ誌ライター)
続編を希望する声もドラマファンから出ているが、その際には是非幸せになった賢治の姿が見たい?
(権田力也)