歌手の平原綾香が9月20日に開催された「ラグビーワールドカップ2019」開幕戦である日本vsロシアの一戦で国歌独唱を務め上げ、プロとしての実力と威厳を見せつけている。
過去2回にわたってラグビーの国際試合で「君が代」を任された平原だが、その大きなミッションを託されるたびに動画共有サイトで拍手喝采のコメントが飛び交うなど、日本でも有数の“君が代の達人”として知られてきた。
この日も平原の強みでもあるハスキーボイスで重低音を響かせ、観衆を虜にするダンディーな君が代を披露。肝心の試合も日本代表がロシア代表に30-10で快勝し、平原の力強い独唱が日本に勝利を呼び込んだと称える声すら出ている。
「“平原綾香の君が代は素晴らしい!”というリアクションで終われば平和なのですが、ネットには奇しくも15日にマラソングランドチャンピオンシップで国歌を“裏声”で歌い切ったコブクロの小渕健太郎による不自然な独唱を引き合いに出し『小渕さんとの差がえぐい』『先週のマラソン大会の小渕さんの後だから真剣に見たけど、平原綾香さんは素敵でした』『小渕とどうしてここまで差がついたか』『小渕のおかげで斉唱のハードルがとてつもなく低くなった』などの辛辣な比較論が飛び交い、あえて高音キーで歌った小渕に対する『国歌独唱は冒険やチャレンジをする場ではない。わかった? コブクロ』との物言いも出ています。歌い出しのキーを誤ってしまった小渕には“プロとして失格!”といった厳しい声もありましたが、そのわずか1週間後に平原の完璧な君が代を披露されてしまったのはタイミング的にも不運だったでしょう」(テレビ誌ライター)
言うまでもなく、デュオとしてのコブクロの人気や実力には疑念の余地はないが、当分の間はアーティストが君が代を歌い上げるたびに皮肉のコメントをあげられてしまうこととなりそうだ。
(木村慎吾)