俳優の速水もこみちが9月26日に自身のYouTubeチャンネル「M’s TABLE by Mocomichi Hayami」を新設し、早くも1本目の動画を掲載している。
「M’s TABLE by Mocomichi Hayamiへようこそ!このチャンネルでは速水もこみちオリジナルの料理レシピを紹介していきます。極上の料理をお楽しみください。」との説明を付し、「速水もこみちYoutubeプロジェクトスタート!」と題した1本目の動画をアップしたもこみち。朝の情報番組「ZIP!」(日本テレビ系)では長きにわたって料理コーナー「MOCO’Sキッチン」を担当し、やや多めのオリーブオイルをお洒落に流しかける姿など、視聴者に強烈なインパクトを与えるシーンも多かった。
もちろんそのパフォーマンス力だけでなく、料理の腕前も確かなもこみちは今後同チャンネルで世界各国のレシピを紹介していく予定。俳優としてのイメージに負けず劣らずの存在感がある“料理人もこみち”という馴染み深いキャラクターを、今後はテレビではなくYouTubeというプラットフォームで極めていくつもりのようだ。
「テレビタレントがYouTubeへと活躍の場を移す場合、そのタレントが纏うイメージとYouTubeチャンネルのイメージを合致させると成長速度が早まる傾向が強いです。たとえば、オリエンタルラジオの中田敦彦があれだけのスピードでチャンネル登録者を増やせているのも、慶應大学出身という自身の長所とイメージを生かした教養系動画をアップしているからで、視聴者からすれば、すんなりとそのチャンネルの空気感に没入することができます。もこみちに関してもネットではすでに俳優よりも料理人のイメージが強くなりつつあり、話題性も十分だと言えるでしょう」(テレビ誌ライター)
タレントとしてのブランドイメージをそのままYouTubeへ流し込んだもこみちだが、それ以外にも“料理系ユーチューバー”には様々な旨みが存在するという。
「料理や調理をテーマとする動画はYouTubeとは親和性がズバ抜けて高いという特徴があります。こういった類の動画を視聴するユーザーは料理が素材ベースから徐々に完成していくまでの過程や調理のテクニックを楽しむことを主な目的としており、動画再生中の途中離脱が極限まで抑えられるケースが多く、再生時間を稼ぐには打ってつけのコンテンツです。また、動画への高評価が付きやすいジャンルとも言え、そうしたユーザーの途中離脱が少なく、高評価率の高い動画を持つチャンネルは、YouTubeからの全体評価が高まります。さらに、一般的なユーチューバーのようにダラダラと話すだけの長尺動画は嫌われることが多いですが、料理系では調理の過程で絵変わりがあるため、長尺でも再生数が落ちません。よって広告を挟む回数が増え、より高額の広告収益を上げることが可能になります。こうした一連の要素から、もこみちは破格のYouTube収入を得ることになるかと思います」(エンタメ誌ライター)
利点だらけの料理系ジャンルに挑戦する“ユーチューバー・もこみち”。この春に終了した「MOCO’Sキッチン」を遥かに超える自由度と話題性を手にすることになりそうだ。
(木村慎吾)