安定期(妊娠中期)に入ってつわりなどの不調が落ち着いてくると、気分よく仕事に向かうことはできるのですが、お腹が少しずつ大きくなってきて腰痛に悩まされやすくなります。ですから、産休までの間、元気に過ごすには、腰痛対策を万全にしておくことが肝心です。具体的には、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。
■ヒールはできるだけ早く卒業する
妊娠5~6ヶ月頃はお腹が目立つようになるとはいえ、そこまで大きくはなく、バランスを崩したりはしないため、普段通りの生活を続けることが多いようです。しかし、無意識にお腹をかばっていたり、前かがみになった際に腰に負担がかかったりすることはすでに始まっています。ヒールを履くと無意識でも腰に負担がかかりやすくなるので、「履かない」ようにするのがよいでしょう。そして、安定感のある運動靴を履いてできるだけ多く歩くようにすれば、腰に負担をかけずに体重の過度の増加を防いだり、腰痛を防いだりするのに役立ちます。
■座っているときの姿勢が重要
仕事中は妊娠を気遣って「できる限り安静に」と、座らせてくれる職場も多いと思いますが、座っている時間が長ければ長いほど、姿勢の崩れによる腰痛を起こしやすくなります。座っているときは背筋を伸ばし、腰への負担を軽減しましょう。猫背になったり足を組んだりすると、骨盤周りが歪みやすく、腰痛をひどくする場合があります。
■骨盤ベルトを活用する
骨盤ベルトは、お腹を支えてくれるので楽になるだけでなく、骨盤の位置を整えるサポートをしてくれます。そのため、腰痛対策としてもオススメです。筆者は職業柄、子どもたちへの対応に前かがみになることが多く、早くから腰痛に悩まされたので、骨盤ベルトには大変お世話になっています。骨盤をサポートするものがあると安心できるだけでなく、「姿勢を正さなくては!」と意識できるため、日々の姿勢改善にも一役買っています。
どれも「腰が痛くなってから」ではなく、妊娠初期から取り入れることができる対策です。骨盤が歪んだり腰痛に悩まされたりしないように、予防の意味でもできるだけ早く取り入れたいもの。筆者のように痛くなってから気付くのではなく、ぜひ“先手を打って”心地よいマタニティ生活を送るために活用してください。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)