戸田恵梨香主演のNHK連続テレビ小説「スカーレット」。大阪で荒木荘の女中として働き始めた主人公・喜美子(戸田)。今週は、同じく荒木荘に住む女性記者・ちや子(水野美紀)が務める新聞社から雑用係として声が掛かるも、荒木荘に留まる決意をするといった展開。この物語の中で、今注目を集めているのが水野美紀演じる庵堂ちや子だ。
「ちや子は大雑把で身なりも無頓着。だが仕事に対する思いはただならぬものがあり、女性が職業を持って生きることについて喜美子に大きな影響を与えていくキーマン的存在です。ドラマでは、喜美子の相談に乗ることもしばしば。“頼れる姉”のような存在でもあります」(女性誌記者)
水野といえば、昨年放送された深夜ドラマ「あなたには渡さない」(テレビ朝日系)で和服の似合う妖艶な悪女を演じたことも記憶に新しいが、「スカーレット」では、色気どころか身だしなみも気にしない男勝りな役どころとまるで正反対。そんな水野演じるちや子の言葉が、“心に響く”と、いま女性たちから共感&好感の声が高まっている。
「ちや子が働く新聞社から現在の給料の5倍で雑用係として雇いたいという話が来た際、喜美子は『決めました。引き抜かれてもええです!』と即答。そんな彼女をちや子は『今ここで結論出すことちゃうで。焦ったらあかん』『まずは喜美ちゃんがどうしたいかや』『自分の人生やで、自分で考え!』と浮き足だった喜美子を諭し、アドバイスを送ります」(前出・女性誌記者)
そんなちや子(水野)のセリフを聞いた視聴者からは、ネット上で「女でも惚れるちや子さん!!」「素敵なお姉さん的存在のちや子さんが寄り添ってくれているのが心にしみる」「ちや子さんの優しさパネェ 私も荒木荘住みたい…」などといったコメントが噴出した。
「現在45歳の水野ですが、この役はなんと20代。彼女はちや子を演じるにあたり、10月21日に更新された『ザテレビジョン』の公式サイトで、『20代を演じるので、ぼさぼさの髪や眼鏡という設定は(年齢を)ごまかすこともできるのでありがたいです』と語り『そばかすも少し描いていたりしていて、これまでに演じたことのないキャラクターです』とコメント。去年の『あなたには渡さない』そして、2017年に放送された『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)では、ドロドロした愛憎劇での怪演が注目を浴びましたが、今回の役で新たな新境地を開拓したのでは」(スポーツ紙記者)
艶っぽい熟女役から男顔負けの20代キャリアウーマンへ。水野の女優としての可能性は、まだまだこんなものではない!?
(窪田史朗)