戸田恵梨香主演の朝ドラ「スカーレット」(NHK)が、平均視聴率20%前後と好調だ。なかでも10月25日放送回は“神回”と話題になっている。
一人前になるまでは荒木荘の新米女中として頑張ろうと心に決めた喜美子(戸田)は、女中頭の大久保(三林京子)からストッキングの補修を命じられる。細かい繊細な作業だが、睡眠を惜しんで百足終えたのだが、次から次へと補修を頼む大久保に、喜美子は腹を立てていた。
そんな折、喜美子の実家に泥棒が入り、父親の常治(北村一輝)が金の無心をしに荒木荘にやって来る。だが、荒木荘の前で入れないでいる常治。それを見た大久保は、機嫌よく常治を招き入れ、喜美子の仕事ぶりを褒め、ストッキングの補修は内職だったと告げ、その場で金を差し出すのだった。
このシーンに視聴者は「大久保さん、もう最高! 大好き!」「大久保さん口調はきついけど眼差しが優しくって泣ける」「事情を察して内職のお給金の話をしてことを収める。これが機微なのかな」など、大久保の粋な計らいに温かな涙を流したようだ。
「常治が来るまで喜美子は、補修を内職とは思っていなかった。それが、思わぬ窮地を大久保によって救われたことに、視聴者は感動したようです。常治は大酒飲みでお人よし。困ったところもあるお父ちゃんだけど、根っからの悪人ではなく娘を見るまなざしに優しさがあるところが視聴者からも好かれているようです」(テレビ誌ライター)
“今日も頑張ろうって思える朝ドラ”と評されているこのドラマ。視聴者を朝から元気にしてくれているようだ。