日本テレビのバラエティー番組「しゃべくり007」が10月28日に放送され、東京国税局から申告漏れを指摘されたお笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実の“登場”にネットが沸いている。
自身の個人事務所「チューリップ」を介した収入の無申告など、あらゆる面でルーズな本性が明らかとなっている徳井。すでに1億円を超える追徴課税を支払い、謝罪会見も行ったものの、所属する吉本興業は徳井の活動自粛を発表し、多方面へ大きな影響を与えている。
その筆頭がすでに収録を終えてしまっているドラマやバラエティー番組だ。とりわけ、活動自粛の発表から間もなく放送となった「しゃべくり」ではゲストに大物歌手の福山雅治を迎えたこともあり、大幅な編集を施すことができず、28日放送分では定期的に徳井が画面に映り込むことを余儀なくされた。
「幸か不幸か、こうした人気タレントが不祥事が起こした際、そのタレントの出演する番組は視聴率が上昇する傾向にあり、今回のしゃべくりでもせっかくの福山というビッグゲストを差し置いて話題となったのは徳井の“出演”でした。同じく不祥事を起こした雨上がり決死隊の宮迫博之が『アメトーーク!』(テレビ朝日)にまるで始めから存在しなかったかのような“神編集”が注目を集めましたが、さすがに今回は全ての徳井のシーンをカットするには至らず、視聴者から『徳井無しじゃ難しいんだろうな』『徳井が気になって話が入ってこないわ』『今日はしゃべくりの内容なんて興味ないよね。福山が気の毒だわ』といった反応が出ています。福山からすれば完全に注目を持っていかれてしまった格好ですね」(テレビ誌ライター)
ただし、仮に不祥事をキッカケに視聴率の微増があったにせよ、そのような形での注目をスポンサーが望んでいるはずもない。今後の放送分の編集も大きな関心を集めるだろうが、日本テレビとしては信頼を裏切った徳井に対して怒り心頭といった状態かもしれない。
(木村慎吾)