中居正広が11月2日から始まった野球の国際大会「世界野球プレミア12」に出場する野球日本代表の公式サポートキャプテンを務めている。中居が侍ジャパンの公式サポートキャプテンに就任するのはこれで4回目。中居の野球好きと野球に対する貢献が認められたかっこうだ。
ジャニーズには中居の他にも野球好きがいる。嵐の相葉雅紀は高校野球好き。プライベートで甲子園に足を運ぶほどのファンだという。
KAT-TUNの亀梨和也も野球好きとして知られている。しかも亀梨はただ好きなだけではなく、ジャニー喜多川氏から甲子園出場を薦められたこともあるほどの実力の持ち主だ。
小学生から少年野球チームに属し、将来の夢はプロ野球選手になること。中学1年生でジャニーズ事務所のオーディションに合格した後も、野球の練習に参加。そんな亀梨にジャニーさんがかけた言葉が、「YOU、本気でジャニーズ所属で甲子園出てよ」、「マイナーリーグ行っちゃいなよ」だった。
そんな亀梨は小学生の時に運命の出会いを果たしている。
「97年に、地元の江戸川区で『少年軟式野球世界大会』が実施されました。中国の代表選手として王超(ワン・チャオ)が来日。同じ小学生と思えないほどの長身で、日本語がほとんど話せなかったにもかかわらず、亀梨は仲良くなり、実家に連れてきて、お母さんの手づくり料理を一緒に食べたそうです。お父さんは、来日記念にグローブを買ってあげたほど、家族総出でかわいがりました」(スポーツ紙記者)
同大会で日本チームは、2回戦で敗退。中国が優勝した。王はMVPを受賞。圧倒的な力量差を見せつけた。驚いたのは、その数年後。KAT-TUN結成後、家族でテレビを見ていると、王が映ったそうだ。
「MVPを獲った試合がアメリカのスカウトの目に止まり、16歳で米シアトル・マリナーズとマイナー契約を交わし、中国人初の米国プロ野球選手になっていたのです」(前出・スポーツ紙記者)
王は、ピッチャーとしてメジャー昇格を目指していたが、右肩の負傷によってドクターストップがかかりプレーを断念した。ところが、08年に母国で開催される北京五輪に出場したかったため、バッターに転向。努力を積み重ねて、見事に五輪出場を果たした。打者でも通用するワールドワイドな選手になってみせたのだ。
亀梨が日本のアイドルになった報せは、王さんの耳に届いていたという。寮住まいだったころ、中国のKAT-TUNファンが訪ねてきて、「あなたの友だちが日本で大人気のアイドルになってるわよ」と教えてくれたからだ。
34歳になった現在の王さんは、母国の中国・北京に在住。2歳年下の愛妻、5歳の長女、3歳の長男を育てるパパになっている。昨年、選手生活を終え、少年野球のコーチをしている。夢は、このチームからメジャーリーガーを出すことだ。
ちなみに、妻の妹が大の亀梨ファン。小学生の時に育んだ友情が、SNSの発展によって再びはぐくまれているようだ。
(北村ともこ)