お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が11月13日放送のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)に出演し、「FNS27時間テレビ」(フジテレビ系)で先輩の明石家さんまから言われた“傷付いた言葉”を打ち明けている。
2日から3日にかけて放送された27時間テレビにて、人気トーク番組「さんまのお笑い向上委員会」が2日夜に特別版としてコーナーが設けられると、太田もゲストとして出演。しかし、鬼越トマホーク含め様々な演者の出番を妨害し、フジテレビ社長にも掴みかかるなど、周囲の芸人が手に負えぬほどの“KY暴走芸”を披露すると、次第にMCのさんまからもガチの説教トーンで叱責される事態となり、コーナーの後半ではほぼ発言は無く、一気に静まる姿も見て取れた。
同ラジオのゲストとして出演した鬼越トマホークも当時を回想し、後半の太田に関して「ちょっと大人しくなっちゃったなって思ったんですけど」と指摘。太田も「たしかに…」とこれを認め、「あのね、一番俺が傷付いたのは、(さんまから言われた)『お前、コンマ2秒早いねん』って(いう言葉)」と同コーナーの後半に失速したキッカケとなったさんまからの指摘を明かすと、相方の田中裕二も「さんまさんのダメ出しは効くんだよ。俺も昔、『ツッコミが早い』って言われたことあるし」と同調している。
「あれだけのKYな発言と暴走を繰り返していた太田に“一番傷付いた”と言わしめたさんまからの強烈な一言ですが、以前よりさんまのグサっと刺さるお笑いアドバイスは鋭利すぎるとして後輩から恐れられてきました。“あの発言は滑ってた”というイジりや“あそこであのネタはダメ”といったクレームであれば、すんなり受け入れられるのかもしれませんが、さんまの場合は間の取り方のタイミングやツッコミの強弱、スピードなど、そもそものメソッドに関するお笑い観をえぐるように指摘する為、後輩は何も言えなくなってしまうでしょう。また、後輩に限らず、以前に27時間テレビで共演したタモリや笑福亭鶴瓶といった大御所に対しても自身の絶対的なお笑い観をぶつける一幕もありましたから、自分のやり方が唯一の正解だと考えているのかもしれません」(テレビ誌ライター)
“ボケへのツッコミが優しくない”と指摘されたナインティナインの矢部浩之から、闇営業の謝罪会見で“喋りのテンポが悪すぎる”とイジられた吉本興業の岡本昭彦社長まで、これまでにさんまのアドバイスの犠牲者となった人間は世代もジャンルも幅広い。
はしゃぎまくっていた太田光を生放送中に黙らせてしまうほどの切れ味があったということで、さんまによる鋭利なツッコミの恐ろしさが改めて認識されたと言えそうだ。
(木村慎吾)