3月17日に最終回を迎えたドラマ「ナオミとカナコ」(フジテレビ系)は、主演こそ広末涼子と内田有紀だったが、視聴者を釘付けにしたのは高畑淳子と吉田羊だったと言っても過言ではない。
高畑が演じた中国人社長役は“チャイニーズ淳子”と呼ばれ、ネット上では専門のスレッドが立てられるほどの大人気に。対する吉田は内田有紀の夫の姉役で、トレードマークの黄色いコートを風になびかせ執拗に主演の2人を追い詰めたことで“羊が怖すぎる”などと恐れられ、最終回では結末に含みを持たせる微笑みで演技力の高さを見せつけ、視聴者を唸らせた。
「平均視聴率こそ2ケタに届かず苦戦しましたが、今期のドラマの中では珍しく続編やスピンオフを望む声が噴出しています。主演の広末と内田の演技力が再評価されるのと同時に、このドラマを制作したフジテレビも再評価されました。しかし、それを上回るほど高畑と吉田が見せた迫真の演技の数々は視聴者の記憶に刻み込まれたのです。『ナオミとカナコ』は『アツコとヨウ』があってこそのドラマでした」(テレビ誌編集者)
ドラマや映画やCMに出ずっぱりで、なおかつ評価の高い高畑と吉田。メディア出演が増えすぎて、飽きられるようなことにならなければいいのだが。