ここ数年、数多くの芸能人がYouTubeの世界に足を踏み入れ、新たな収入源を模索している。カジサックや中田敦彦といった成功例も目立つなか、俳優の水嶋ヒロもYouTuberへの道を歩み出したようだ。
「10月3日に開設した『Hiro Mizushima』チャンネルは、なんと料理動画が専門。チャンネルの説明で『日本の家庭料理をゼロから学び、修得していく番組』と銘打っているように、動画では水嶋へのインタビューやスタッフクレジット入りのエンドロールが流れるなど、YouTube動画というよりはテレビ番組を意識した構成が特徴です。全体的にオシャレな仕上がりですし、英語のタイトルロゴもなかなか立派。動画中のテロップには英語が併記されており、英語の堪能な水嶋らしく、海外の視聴者も意識しているようです」(ネット系ライター)
その水嶋といえば、2010年に小説「KAGEROU」で第5回ポプラ社小説大賞を受賞。小説家への転身を狙うも二作目以降が続かず、俳優としての仕事も停滞している。最近はイクメンアピールばかりが目立つ状況ゆえに、ここであらためてYouTuberとして再浮上を狙っているのかもしれない。しかし現実は厳しいようだ。
「これまで5本の動画をアップするなか、最初の1本こそ新鮮味や知名度ゆえに77万再生を記録しましたが、回を追うごとに再生回数は減少。11月17日公開の最新回は、公開4日目にして4万回弱にとどまっています。料理系YouTuberはわりとライバルの少ないジャンルですが、日本で人気トップの『JunsKitchen』は登録者数が432万人におよび、掲載動画も時には1000万再生を超えるほど。またアイドル的人気の『岡奈 なな子の日常short movie』は平均して20万回ほど再生されており、いずれも水嶋を大きく引き離しています」(前出・ネット系ライター)
とは言え水嶋の場合、まだYouTuber活動を始めたばかり。これから再生回数も増えていくのではないだろうか。
「彼が俳優として本格的に活躍していたのは10年近く前の話で、YouTube好きの若者にとっては《あの人は今?》どころか《あの人は誰?》というのが現実でしょう。しかも動画の更新頻度は週に1本程度に過ぎず、これでは本気度が疑われますね。いまや登録者数145万人を誇るカジサックは、開設からの1カ月で30本もの動画を公開し、その本気度を見せつけたことで支持を増やしました。水嶋の場合はテレビ番組クオリティをウリにしたいようですが、それではYouTubeファンを惹きつけるのは難しそうです」(前出・ネット系ライター)
やはり安易なユーチューバー転身は決してうまくいかないのかもしれない。
(浦山信一)