百合的要素がふんだんに散りばめられた深夜ドラマ「新米姉妹のふたりごはん」(テレビ東京系)で大友花恋とW主演を務めている山田杏奈。料理は苦手だけれど食べることは大好きな天真爛漫な姉・サチを実にリアルに演じている。
来年1月で19歳となる山田がベージュのブレザーとチェックのスカートをはくと、どこにでもいそうな高校生にしか見えず、ドラマ内で大友演じる妹のあやりが作る料理の数々を、これまたとびきり美味しそうに食べる姿は実にリアル。松重豊主演の「孤独のグルメ」(テレビ東京系)とは違う、明るく美しいカメラワークで撮られた料理をほおばる山田の姿は、かわいい悪魔と呼びたくなるほど胃袋を刺激してくるのだ。
「困っている時でも笑顔を絶やさないサチというキャラクターは、明るさ以外にこれといった性格的特徴がないため、女優泣かせのキャラクターと言えるでしょう。そんな難役をサラリと演じている山田にこの先ブレイクの予感がします。実は二階堂ふみが姫川玲子を演じた『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)の第4話で、山田は金銭目的の交際相手を次々と殺傷するという、一見、優等生に見える女子高校生・下坂美紀を演じ、一部のドラマファンから『清楚系ビッチのキャラがリアルすぎる』と演技力の高さが注目を集めました。そのため、現在演じている“明るいだけのまっすぐな女子高生サチ”の説得力が信じられない、新たな憑依系女優の登場だとの評価も上がっています」(テレビ誌ライター)
“普通のキャラクター”を演じることが巧い山田。来年1月スタートの「10の秘密」(フジテレビ系)では、向井理演じるシングルファーザーの誘拐される中学生のひとり娘・白河瞳を演じるというから、今から楽しみだ。