経営コンサルタントのショーン・マクアードル川上氏が、公式ホームページの経歴に事実とは異なる記載があったことを15日に謝罪。そのうえで、コメンテーターとして出演するテレビ朝日「報道ステーション」、フジテレビ「とくダネ」など、全ての出演番組への出演自粛を申し入れるほどの事態に発展している。
学歴で全てが判断されるわけではないが、川上氏の場合、その学歴もコメンテーターの仕事をするうえでは、大きなセールスポイントとして働いていたため、非難が大きくなっているのだ。
それとほぼ同時期、同じく経歴詐称をしていたことを明かしたのが、俳優の藤原竜也だ。
その経歴詐称が明らかになったのは16日に放送された関西ローカルの朝の情報番組「朝生ワイド す・またん!」(読売テレビ)のインタビューでのこと。
中学時代はサッカー少年だったという藤原はやり直したい過去について聞かれ、「サッカー中心だとどんな人生を送っていたのか、巻き戻して見てみたい」と発言。しかし、これに関連した話題のなかで、藤原が芸能界に飛び込む際の資料でサッカーの実力について「埼玉県選抜補欠」「秩父市選抜レギュラー」と書かれていたわけだが、じつはこれがどちらも真っ赤なウソ。実際は秩父市の選抜にも選ばれていなかったといい、同番組で苦笑いを浮かべていた。
しかし、ウソの規模の大小なのか、川上氏とは対照的に、ファンからは「可愛い」という一言で片付けられている。
「藤原の芸能界入りは、蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』の主役オーディションでグランプリを獲得したことがきっかけ。天才新人俳優と絶賛されるなど、俳優としての実力を認められ業界入りしたルーツがあります。今回のサッカー経歴詐称が役者としてのブレイクを後押しをしたわけではないので、川上氏のようにバッシングするほどのことでもないと判断されたようですね。どうせウソをつくなら“埼玉県選抜”とだけいっておけばいいのに、あえて補欠と付け加えてしまうあたりに、一応は詐称に対する申し訳なさを感じます(笑)」(芸能ライター)
川上氏の騒動を知っての発言だったのかは不明だが、藤原の些細なウソも場合によっては叩かれてしまった可能性もあっただけに、擁護するファンのように手放しで「可愛い」とは笑えない。やはり経歴詐称はするべきでないことは間違いないだろう。
(田村元希)