自身も反社会的勢力への闇営業に参加しておきながら、謝罪の場ではヘラヘラと笑いながら舞台上で話し、ひんしゅくを買ってしまったのがスリムクラブの真栄田賢だ。
スリムクラブは宮迫らが参加した2014年の特殊詐欺グループの宴とは異なる、2016年頃に主催された飲食店オーナーの誕生日パーティーにおける闇営業発覚が発端であり、そのパーティーに反社会的勢力が同席していたことが報じられた。真栄田と内間政成は他の闇営業に関わった芸人ら共にボランティアなどに汗をかき、猛省の日々を過ごしていたが、問題となったのは復帰の場での“軽い謝罪”である。
8月19日に吉本興業のお膝元「ルミネtheよしもと」のステージにて活動復帰を果たした2人だったが、謝罪とフリートークを兼ねた漫談の中には反社会的勢力をイジるネタを多分に含ませ、笑いながら世間からの許しを求めるやり方には「反省が見られない」「嫌いな芸人になりました」との反発が集まり、復帰一発目からの“反社ネタ”に拒否反応を示す声がネット上を埋め尽くしてしまった。また、8月19日の段階では前月に会見で吉本へ反旗を翻した宮迫や亮の処遇を含め、依然として騒動の完全な解決を果たせていない状態だったことから、スリムクラブの“ヘラヘラとした謝罪”が果たして適切なやり方だったのかは大きな疑問が残る。
カラテカ入江慎也の仲介から全てが始まった闇営業騒動。100万円の金銭授受を隠し通そうとした宮迫を始め、ドサクサに紛れて自身の待遇を大幅に“アップデート”してみせた加藤や、然るべき謝罪の形式を履き違えたスリムクラブなどの不手際を見ていると、トラブルの事後対応がいかに重要なものかを思い知ることができるだろう。
(木村慎吾)