1月4日から2夜連続で放送される木村拓哉主演のフジテレビ開局60周年特別企画「教場」(フジテレビ系)。俳優人生で初めての白髪、さらに義眼をはめての熱演ぶりに早くも注目が集まっている。
「このドラマは、作家・長岡弘樹氏のベストセラー小説が原作。警察学校を舞台に極限状態を生き抜く生徒たちの思惑を観察力の鋭い教官・風間公親(木村)が暴いていくミステリーです。その中で木村は厳格なカリスマ教師を演じているのですが、白髪に義眼を入れた木村は撮影現場ではどこにいるのかわからないほど、役に入っていました」(テレビ誌ライター)
これまで美容師やスポーツ選手、検事から総理大臣まで様々な役を演じてきた木村だが、ここまで振り切ったダークヒーローは初めてのこと。撮影の数カ月前から警察学校を視察に訪れ、訓練にも参加。木村自身も「おそらく、観たことのない、味わったことのない作品になるので、驚く方が多いのではないか」とコメントしている。
「12月18日に行われた完成披露試写会では、共演した工藤阿須加、川口春奈、葵わかな、大島優子、三浦翔平たちが登壇。役に入りすぎていた木村が、撮影のスタンバイでスタッフが用意した椅子に座らず立っていたため、座りづらくて休めなかったと三浦がクレームを入れる一幕も。そんな中、葵が『立っているのが好きなのかなと思って、座っちゃいました』と発言して会場を和ませていました」(エンタメ誌記者)
木村は10月期のドラマ「グランメゾン東京」(TBS系)では、三つ星レントランを目指すシェフ・尾花夏樹役を熱演。SMAP時代の冠番組「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)の人気企画「ビストロSMAP」を思わせるシェフ姿を披露してファンを喜ばせていましたが、今回は一転、老け役に挑戦。振れ幅の大きさに、驚きの声も上がっている。
「キムタクも47歳。かっこいいヒーロー役よりも、今回のような白髪・義眼姿のダークヒーローを演じることでファンのリアクションを見て、今後演技の幅を広げていくのではないでしょうか」(エンタメ誌ライター)
しかしそこには、木村の俳優としての長期的な戦略も見え隠れする。
「キムタクは2018年1月期に放送されたドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)でボディーガード役を熱演。全話平均視聴率15.2%と高視聴率をマーク。その続編が2020年4月期に放送されることが決まっています。今回も高視聴率をマークすれば、シリーズ化も可能。『相棒』(テレビ朝日系)を凌ぐ人気シリーズを狙っているようです」(前出・エンタメ誌ライター)
シニアになっても、キムタクはキムタクでいられるのか。試される作品になりそうだ。
(窪田史朗)