お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が「M-1グランプリ2019」(テレビ朝日系)で見せた審査の“精度”が話題を集めている。
12月22日に放送された同大会において、今年も上沼恵美子やオール巨人といったお笑い界の重鎮と共に審査員を務めた松本。今や吉本興業では絶大なる影響力を誇り、若手芸人からの人望も厚い彼だが、今大会の1stラウンドで各コンビに付けた松本の得点順が、そのまま同ラウンド最終順位と完全に一致しているとして反響を呼んでいる。
「今年の決勝戦での得点順位は681点を叩き出したミルクボーイが1位で、660点のかまいたちが2位、654点のぺこぱが3位、そして和牛、見取り図、からし蓮根と続き、最下位は616点に留まった上、松本から“ツッコミがボケと一緒になって笑ってるのが僕の好みじゃない”と評されてしまったニューヨークとなっています。その順位と松本の付けた得点の順位が一致しており、トップのミルクボーイには自身の最高得点である97点を付与。2位のかまいたちにもそれに次ぐ高得点である95点を付けると、3位から10位までも全て松本の中での得点順位がそのまま大会の順位と一致したんです。例えば、上沼のジャッジを振り返ると、最終結果が9位となったインディアンスに、4位の和牛よりも高い得点を付けたり、オール巨人に関しても5位に終わった見取り図に94点を与えたかと思えば、2位のかまいたちには93点とより低い得点を付けました。もちろん誤差や好みの範囲内ではありますが、綺麗に1位から最下位までが一致したのは松本の得点表だけでしたね」(テレビ誌ライター)
ネットではこの結果について「松本さんは順位通りに得点を入れてますね、さすが」「M-1の順位、松本人志の順位やん…すごい」「松本さんって本当にすごい」との驚きの声が上がっている。
しかし、“順位通り”に審査してきた松本は、最終ジャッジにおいては、1stラウンドで最高得点を付けたミルクボーイではなく、審査員の中でただ1人、かまいたちに票を入れている。
大会を制したミルクボーイからすれば、その重過ぎる1票は、喉元に引っかかった小骨のような存在かもしれない。
(木村慎吾)