俳優の桐谷健太と東出昌大がW主演を務めるドラマ「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」(テレビ朝日系)の初回が1月16日に放送され、平均視聴率12.0%と好発進を見せた。
「このドラマは、走り出したら止まらない元体育教師の熱血刑事・仲井戸豪太(桐谷)と、頭脳明晰すぎてズレている東大卒の超エリート検事・真島修平(東出)という全く違う2人が、衝突しながら事件に挑む異色のバディもの。脚本は『HERO』シリーズや『DOCTORS 最強の名医』など大ヒットドラマを数多く手掛けてきた福田靖氏。10月期の『ドクターX』を受けて期待がかかっていただけに、まずは合格点と言えるでしょう」(テレビ誌記者)
その中でも2人のコミカルな掛け合いが話題に。修平の立会事務官を務める豪太の妹・みなみ(比嘉愛未)の名前を呼び捨てにする兄・豪太に対して、妹とは知らない修平が「どうして、みなみさんを呼び捨てにするんだ!」と怒りを露わにすると「妹、呼び捨てにして何が悪いねん!」と言い返され「妹!?」といったまま絶句。「やめて、お兄ちゃん!」と間に入るみなみに「お兄ちゃん!?」といって、また変顔のままフリーズする東出演じる修平に称賛の声が。こういったコメディタッチの東出の演技に対して、ネットでは「東出昌大、演技上手くなってる!?」「東出昌大って演技もっとひどかったよね。前よりだいぶよくなってる気がする」「棒読みから抜けれたようだな、これならみれる」、中には「棒演技と言われてたのが、嘘みたいにカメレオン俳優になった!」といった称賛の声も寄せられている。
「東出は、昨年5月にトーク番組『ボクらの時代』(フジテレビ系)に出演した際、デビュー当時を振り返り『ボクは役者の勉強をしたことがなくて、23歳で映画に出させていただいて、“僕は(演技が)できる”って思っていた』と発言。ところが東出の演技をみた視聴者がネットで『なんで、テレビに出てんだ!?』『画面ぶち割りたくなるくらい芝居下手』と言われ“うぁー”となったと告白しています」(放送作家)
そうしたバッシングの嵐を乗り越えて、今の俳優・東出昌大があるというわけか。
「特に2018年に出演した月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)で、長澤まさみ、小日向文世と共演。ここでコメディのセンスは相当磨かれました。後にシリーズ映画化されたあの作品での経験が、今回のドラマにも活きているのでは」(前出・放送作家)
「ケイジとケンジ」も「コンフィデンスマンJP」に続く、東出の当たり役となるのか。今後の展開に期待したい。
(窪田史朗)