お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が2月2日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)に出演し、昨年6月から続く吉本興業所属タレントによる闇営業騒動とその余波について、「吉本内部でやってくれ」「つまんない」などと語っている。
太田は、昨夏の闇営業騒動や金銭授受の発覚に始まり、吉本のギャラ問題、そして契約形態の改革や謹慎明けのタレントのその後の報道など、一連の“吉本興業を中心とする騒動”に関して、「はっきり言うと、これ吉本内部の話じゃないですか」と切り出し、「ずーっと話題が、吉本内部で誰が動いたとか、そんなことばっかりだから。俺は外にいるからつまんない。吉本内部でやってくれよ」と辟易した表情で一蹴している。
「太田が懸念しているのは、闇営業を発端とした吉本内部の揉め事やトラブルについて、いくら『サンジャポ』内で取り上げたところで、当事者本人からの情報を直接得るまでには至らず、“吉本の話題”を報じれば報じるほど、視聴者は『サンジャポ』の裏番組であるフジテレビの『ワイドナショー』へ逃げてしまう可能性が高まるからでしょう。『サンジャポ』にもサバンナの高橋茂雄などの吉本タレントが時折り出演することはありますが、やはり世間が関心を寄せるのは、騒動の主である雨上がり決死隊・宮迫博之の直属の先輩であり、吉本の社長以上に影響力を持つダウンタウン・松本人志のコメントになってしまいます。吉本の岡本昭彦社長のパワハラまがいな言動が伝えられた際には、その張本人によるVTR出演を実現させ、今回の宮迫のYouTubeデビューについても、松本は事前に本人から報告の電話があったとも告白し、『サンジャポ』では報じられない精度の高い一次情報を伝えられるのが松本をレギュラーに据える『ワイドナショー』の最大の強みです。つまり、『サンジャポ』が吉本の騒動を取り上げれば取り上げるほど、より細かな真相を報じることのできるライバル番組へ結果的にアシストするような格好になり、太田からすれば気が進まないのかもしれません」(テレビ誌ライター)
そもそも、収入の申告漏れがあったチュートリアルの徳井義実や、元タレントの島田紳助さんによるYouTube動画への出演など、良くも悪くも“吉本興業に関するニュース”は連日連夜事欠かないのが現状であり、そのたびに松本は限りなく当事者に近い生の声を発表することができている。
ライバル番組のMCからすれば、これ以上吉本興業に関するネタを取り上げたくないというのが切実な本音ということだろう。
(木村慎吾)