一人っ子と複数子はどちらが育てやすいか?

 初心者ママの多くが悩む「子どもは何人か…」問題。筆者も第一子の妊娠を機に、今後についてあれこれ考えては“正解”のない世界で心が埋もれそうになりました。経済的な状況や兄弟姉妹がいるからこそできること、一人っ子のメリットなど、考えれば考えるほどどうすべきか迷ってしまいます。

 インタースペース社が2019年7月、ママ向け情報サイト『ママスタジアム』ユーザーで子どもがいる母親539名を対象にインターネット調査「ひとりっ子ママ・複数子ママ」を実施した結果、一人っ子のママは35.4%、複数子ママは64.6%だったそうです。「理想の子どもの人数」を尋ねた結果、TOP3は「3人」(40.3%)、「2人」(41.6%)、「4人以上(9人までの合算値)」(7.6%)と、「1人」(5.8%)は少数派であることが判明。理想は2~3人という人が大半を占めたそうです。

 本調査に回答したママが育てている子どもの平均人数は「1.9人」だったそうで、実際に2人以上の子どもを育てているママも多い様子。一人っ子を育てていると「2人目が欲しい」と思う機会が多いのかもしれません。

 また、同調査で一人っ子のメリットを尋ねた結果、「100パーセント子どもに寄り添ってあげることができる」「時間も愛情もお金もかけてあげられる」「一人の時間が持ちやすいし、一緒に出かけるのも楽」などの声が集まったといいます。

 複数子のメリットとしては、「優しさや忍耐力がつく」「家族内でも小さな社会ができ、社会性が身につく」「きょうだいで遊んでくれるので、息抜きがしやすい」などの声があがったそう。子育てのしやすさや子どもの心の発達を考えると、1人よりも複数人との触れ合いの中で育ててあげたいという願いが出てくるようです。

 子どもの人数が少ない方が育児が楽とは限らないようです。子ども同士で遊んだり成長したりすることで、ママ自身の心が軽くなることも。家庭の将来設計について話し合う際には、環境や経済的な状況だけでなく、子育てのしやすさや子どもにとって成長しやすい状況も視野に入れたいですね。

(Nao Kiyota)

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