女優・戸田恵梨香主演の朝ドラ「スカーレット」(NHK)。放送も終盤を迎え、2月5日に配信された「女性自身」によると、主演する戸田と脚本家の水橋文美江氏の二人が、ヒロイン“喜美子”の描き方を巡って激論を交わしたと報じられ、注目を集めている。
「このドラマは、焼き物の故郷・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとなるヒロイン・川原喜美子(戸田)の波乱に満ちた生涯を描いた物語。2月11日の放送では母マツ(富田靖子)が亡くなって3年半の年月が流れ、一人暮らしの喜美子の元に元夫・八郎(松下洸平)が訪ねてきた。お互いが名字で呼び合うよそよそしい展開に、涙を禁じ得なかった視聴者も多かったようです」(テレビ誌ライター)
だが、これまで二人が別れた経緯に関しては断片的に語られてきたのみなので、なぜ離婚したのか釈然としない視聴者も多く、不満の声も出ていた。
「説明不足は2月5日の放送回にも見られました。喜美子が7回目の挑戦で窯焚きに成功。ところが成功した瞬間から名声を得るまでの7年間を描いていないことに疑問の声があがっています。そんな最中、主演の戸田が“ヒロインに描き方”に疑問を持ち、昨年10月下旬に脚本家の水橋さんと1時間に渡って激論を交わしたという記事が出たのですから、不仲説が流れても当然。ただ、そうした憶測に対し水橋さん本人がインスタグラムで『えっ衝突して?何を食い違った?同姓同名の脚本家がいるのかなー。私じゃないことは確かです』と真っ向から否定しています」(前出・テレビ誌ライター)
喜美子(戸田)と八郎(松下)の離婚についてだが、じつは喜美子のモデルと言われる女性陶芸家・神山清子さんの場合、夫と住み込みの弟子が不貞関係に陥り家を出て行くという悲劇に見舞われている。ドラマでも二人の元に弟子入りした女性・松永三津(黒島結菜)が八郎に思いを寄せる場面があったが……。
「さすがに朝ドラで不貞はまずいと判断したのか、三津が自ら身を引き信楽を去る場面が描かれています。この潔さが“切ない”と話題になりましたが、一方で物足りなさを感じる視聴者もいるようですね」(夕刊紙デスク)
朝ドラは2015年の「あさが来た」以来、前作「なつぞら」まで8作連続で平均視聴率20%超えをマークしてきたが、今作では20%超えは絶望的。ヒロインを演じて来た戸田にも、どこか憤懣やるかたない思いがあるのかもしれない。
(窪田史朗)