2月13日に薬物事件で二度目の逮捕となった槇原敬之容疑者。3月4日にリリース予定だった30周年記念アルバムの「Bespoke」は発売中止が確実で、秋冬に予定していたツアーも中止になると見られている。
この逮捕劇により、すでに予約を開始していたCD販売店や、特集号の「槇原敬之ぴあ」を予定していた出版社、そしてツアーに向けて全国各地の会場を押さえていたプロモーターらが何らかの損害を被ることになるのは確実。そして槇原容疑者逮捕の余波は、来年公開予定の映画に出演するタレントにも及ぶというのである。
「21年公開予定の映画『ゾッキ』には、19年3月に薬物事件で逮捕されたピエール瀧が出演する予定。2月下旬にも撮影に入るそうで、逮捕後では初の芸能活動ということになります。2月3日の制作発表会では共同で監督を務める竹中直人、山田孝之、斎藤工らが瀧について触れなかったものの、映画撮影での芸能活動復帰は既定路線。その撮影が終われば、今度はテレビドラマというのが瀧サイドの描くロードマップだったはずです。しかしそのもくろみも今回の槇原逮捕で、軌道修正を余儀なくされることでしょう」(芸能記者)
槇原容疑者と瀧は同じアーティストという共通項を持ち、二人とも50代前半で何かと比べられがち。薬物事件に関しても懲役1年6月、執行猶予3年という量刑はまったく同じだった。それゆえ槇原容疑者の逮捕が瀧の芸能活動に影響を及ぼすことは避けられないというのである。
「槇原は1999年の逮捕から20年超が過ぎて二度目の逮捕となりました。これにより“薬物の中毒からは簡単には抜け出せない”という悪いイメージを世間に大きく印象付けたのは確実。それゆえ瀧に対しても、起用する側として《本当に薬を断ったのだろうか…?》と疑心暗鬼になるのも無理はありません。瀧自身は強烈な反省のもと、イチからの出直しを図っている最中のはずですが、槇原逮捕の余波を最悪のタイミングで被ってしまったのかもしれません」(前出・芸能記者)
更生への道を歩む者の行方を阻むような真似は、槇原容疑者を含めて誰にもしてもらいたくないものだ。
(白根麻子)