近年、夏は猛暑が続いており、脱水を防ぐために飲み物を飲む習慣がついているのではないでしょうか、しかし、冬は油断しがち。実は、冬でも脱水の起きる可能性はあるようなんです。
ノザキクリニック院長の野崎豊さんによれば、自覚症状がなく、体重の1%相当の水分が体から失われ、脱水症の一歩手前の状態になっていることを「かくれ脱水」と呼ぶのだとか。実はこのかくれ脱水、冬にも起きるのだそうです。
なぜ冬に脱水が起きるのでしょうか。原因は3つ。それが、「見えない汗といわれる不感蒸泄(ふかんじょうせつ)の増加」、「のどの渇きを感じにくい」、「基礎代謝が上がって汗をかきやすい」こと。とくに、空気が乾燥する冬は、皮膚や呼気からの水分喪失のリスクが高いのだそう。冬のかくれ脱水が起きていないかは、次のことでチェックできます。
・口の中のねばつき。つばが少なく、飲み込みにくいことがある
・皮膚のかさつき、ツヤのなさ
・便秘がち
・足のむくみ
・水分補給を控えている
これらがあれば、かくれ脱水に陥っている可能性があるそうです。かくれ脱水は、風邪や肺炎、心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症、浴室熱中症などのリスクがあることから、健康リスクが高いといわれています。心当たりのある人は、コップ一杯ずつなど、少しずつ水分とミネラル補給を実施しましょう。