災い転じて福となったか?
歌手の倖田來未が2月19日に放送された朝の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)に出演。自身のヒット曲「Butterfly」を歌唱するも、歌い出しが思うようにいかずに、まさかの歌い直しとなる珍事が見られた。
この日「HARUNAまとめ」コーナーに出演した倖田は、持ち歌である「愛のうた」と「Butterfly」の2曲の中で、リアルタイムの視聴者投票で選ばれた楽曲をパフォーマンスすることとなっていた。倖田は「愛のうた」が選ばれるものだと思い、心の準備をしていたようだが、結果は1万票差をつけて「Butterfly」に決定。
動揺を隠せないままの歌唱となったことで、冒頭の歌い出しで声が震えてしまい、倖田は笑いを耐えきれず「ちょっと待って、もう一回良いですか? ごめんなさい」と歌をストップした。
まさかの展開にレギュラー出演者やダンサーたちも爆笑。ただ、倖田は必死に「ごめんなさいね」「本当にすみません」と謝罪していたこともあって、番組MCのハリセンボン・近藤春菜は「生だから。そりゃそうだわ。(歌うのは)『愛のうた』だと思ってたから」と必死のフォローだ。
その後、倖田は「2回目(の歌唱)も怖いな」と不安を見せていたため、近藤は「フリートークしているので、心のご準備を…時間を自由に使ってください」と立て直す時間を与えようと配慮。ただ、この気遣いに倖田は「全然全然、生放送なんでいきましょいきましょ!」「もし次やってしまっても笑ってください」とすぐにスタートしている。
この倖田らしからぬ珍事に視聴者からは「その後の対応でむしろ好感持てたよ」「歌が上手いのもそうだし、楽曲がいいのももちろんだけど、人柄の良さもあって人気なんだな」「あのお浜さんなら同じことをしてたら、叩かれてただろうな」などといった声が上がり、むしろ思わぬ形で好感度が上がったようだ。
「結局、2回目の歌唱も歌い出しは正直完璧とは程遠いもので、倖田自身もまたニヤッとしていましたが、今度は歌唱を続けるプロ根性を見せていました。朝の番組の生歌唱でベストなパフォーマンスを披露するのは、プロでも難しいでしょうから入念な準備が必要ですが、今回のような企画であれば致し方ないところもあるでしょう。そういった事情は多くの視聴者が察していましたし、人間味溢れるアフターフォローを見せたことで批判的な声はほとんど見られませんでした」(エンタメ誌ライター)
デビュー20周年イヤーを迎えた倖田だが、根強いファンが多いのも納得できるアクシデントだったといえるだろう。
(田中康)