安倍首相が2月27日に要請した小中学校の一斉休校が、思わぬ影響を及ぼしたのかもしれない。新型コロナウイルスの感染拡大ですでに全国的にマスクや消毒液が品切れになっているなか、他の生活用品にまで品不足が広がっているというのである。
「28日の朝に情報番組で『トイレットペーパーが品不足』というニュースを見たので、午前中にドラッグストアに行ってみたら、すでにトイレットペーパーやティッシュの棚は空っぽ。キッチンペーパーも最後の1パックをようやくゲットできました。どうやら紙製品が軒並み売り切れになっているようで、震災や台風の記憶が蘇ってきました」(子育て中の女性誌ライター)
しかし震災や台風の際は、工場が操業を停止したり、高速道路や鉄道が動かないことで物流が止まるなど、紙製品を買い溜めする具体的な理由があったもの。それに対して新型コロナウイルスを巡っては、トイレの紙やティッシュを慌てて買いにいく理由はとくにないように思えるのだが…。
「小中高生を抱える家庭では親たちがSNSで《アレも必要、コレがなくなりそう》といった情報を共有。それが集団パニックのような状況に繋がり、《なくなりそうなものは今のうちに買っておく》という意識が働いているようです。なかには食料品もなくなると冷凍食品や乾物類を大量買いする主婦も。これを機にネットスーパーを初めて利用したという人も少なくありません。多くの家庭ではマスクをもっと早くに買っておけばよかったと悔やむ声が多く、紙製品でその二の舞にならないように動きを早めたようです」(前出・女性誌ライター)
そんな品不足は、なんとスイーツにまで及んでいるという。女性誌ライターが続ける。
「スーパーではプリンの売り切れが続出。29日の土曜日から学校が休みになることから、子供たちの大好きなプリンを買い溜めているようです。他のおやつ類はそこまででもありませんが、プリンは日持ちしないことが品切れの原因かもしれません」
同じ日配品でも牛乳や豆腐などはそれほどでもないという。ともあれ新型コロナウイルス騒動の早期収束が期待されるところだ。
(白根麻子)