昨年6月、絢香との間に第一子が誕生した水嶋ヒロ。現在はイクメンとして奮闘中の様子をインスタグラムで公開し、女性たちからの注目を集めている。
それらの写真には、愛用の哺乳瓶やプレイルームの様子、子どもを抱いた姿などが写っており、投稿の度に「いいね」の数は数万件。「素敵なパパ!」「かっこよすぎて倒れそう!」といったコメントも殺到している。
結婚しても働く女性が増えている中、こんなイクメンと結婚した~い!と甘い夢を見る女性たちは多いだろう。だが、実際のイクメン事情はどうなっているのだろうか。積極的な育児参加を決めたパパたちに話を聞いてみた。
35歳で子どもができ、育児参加のため時短勤務を申し出た38歳会社員Wさんの話はこうだ。
「1歳から保育園に預けて妻も仕事を続けているのですが、どちらかがお迎えに行くために時短勤務は必要だったんです。最初は先輩たちも応援してくれていたんですけど、40代以上の部長や役員には渋い顔をされました。『仕事を大切に思っているのか』って‥‥。結果、居づらくなって退社、去年から自分で小さな会社を立ち上げました」
男性が育児参加すると、どうしても上司からの評価は落ち、「仕事がしづらくなるのでは」とWさんは話す。また、
「お迎えや保育園の行事では、ときどき他のお母さんたちからの冷たい視線も感じました。『この人、働いてないのかしら』と遠巻きに見られている感じがありましたね。今は他のお母さんたちとも仲良くできているのですが、そうなったら今度は妻の視線が痛くて(笑)」
男性の育児参加がまだまだ遅れている世の中で、先陣を切る男性陣はなかなか苦労している様子。
また、現在も会社に在籍中で、4歳の子どものいるYさんのケースはこうだ。
「妻が出産後すぐに職場復帰、幼稚園に入れるまで、仕事の間は子どもは妻の実家に預けて、どちらか早く帰れるほうが迎えに行くようにしていました。ただ、僕は子どもを寝かしつけるのもあやすのも時間がかかって、妻には怒られっぱなしでした。会社でも育児参加することで『仕事にやる気のないヤツ』扱いされる上、家でも叱られ‥‥一時期はものすごくストレスがたまりました」
女性たちにイクメンは褒め称えられているが、それは水嶋ヒロやつるの剛士、谷原章介などテレビの中のイケメンたちの話だけなのだろうか。現実的にはつい冷たく接してしまう妻たちも多い様子。かっこいいイクメンになるには、妻の優しさも必要なのだ。