お笑いタレントの今田耕司が3月7日放送の「特盛!よしもと」(読売テレビ)に出演し、後輩で親友だというチュートリアルの徳井義実の芸能活動再開を擁護している。
徳井は昨年10月、東京国税局から3年間に及ぶ収入の申告漏れを指摘され、追徴課税を支払ったのちに芸能活動を自粛。およそ4カ月間の謹慎を経ての復帰には賛否が上がっているが、元衆院議員の杉村太蔵も「(申告漏れの)報道が出たとき、よく逮捕されなかったなと思った」とコメントし、徳井の復帰の早さには首を傾けた。
すると、MCの今田はこの指摘に対し、「大学ちゃんと出てる、真っ当に生きてきた太蔵君には分からない人種なんですよ、我々。弱い人種の集まりなんで」と徳井を擁護。続けて、「悪意は本当に無いんですよ。本当にルーズやったんで。4カ月、しっかりと反省もしたし」とあくまで徳井のだらしなさが騒動の根本にあると力説すると、杉村は「このケースで4カ月での復帰でオッケーなら、不倫だの浮気だのはお咎めナシにしてもらいたい」「東出さんなんか明日から復帰した方が良いよ!」などと不貞騒動に揺れる俳優の東出昌大のケースを引き合いに出しながら反論している。
「こうした不祥事に対して、身内同士で擁護し合うのは昨今のお笑いタレントの悪しき習慣であり、“大学出の太蔵には我々のような弱い人種の気持ちはわからない”などと、影響力の大きい立場にある今田が発言してしまうというのは炎上を招きかねない行為。世間からも『嫌な感じだね、今田さん。親友だからって庇って。何が弱い人種だよ』『太蔵が正しい』『今田くん、何をほざいてますんやね!』『大学出てないのをひとまとめにするなよ』との反発が集まり、また徳井は中退したとはいえ京都の大学に進学していたことから、そもそも擁護の材料としては当てはまらないと指摘する声もあります」(テレビ誌ライター)
わいせつ事件を起こしてもテレビに出続けられる芸能人が存在する一方、大手プロダクションからの退所を決断した人間が地上波放送から姿を消す事例もあるなど、芸能界における“セーフとアウト”の基準はまさに複雑怪奇。
一般人の理解が及ばないゾーンなのかもしれないが、それでも執拗な擁護を続ける今田の姿勢には、世間がどこか違和感を覚えてしまうのも無理はないだろう。
(木村慎吾)