4月スタートの堺雅人主演ドラマ「半沢直樹」(TBS系)の放送が延期されることが分かり、ドラマ業界に波紋が広がっている。
TBSは4月1日、「新型コロナウイルス感染拡大の影響で撮影に影響が出ている」として、同ドラマの予定通りの放送は困難と判断。同じく4月期放送の「私の家政夫ナギサさん」(多部未華子、瀬戸康史出演)、「MIU404」(綾野剛、星野源出演)も放送開始が延期され、4日に生放送予定だった「オールスター感謝祭2020春」も同様に延期が決まった。
「『オールスター感謝祭』は各番組の出演者が一堂に会する番組で、特に新番組にとっては重要な宣伝の場ですからね。この番組が延期されるということは、局にとって一大事であることに間違いはありません」(テレビ誌ライター)
新ドラマへの新型ウイルス感染拡大の影響は、TBS以外の局にも及び始めている。NHKは1日、大河ドラマ「麒麟がくる」と連続テレビ小説「エール」の撮影を、同日から12日まで休止すると発表。
「両作品はともに出演者やスタッフの数が多く、安全対策に限界があると判断したようです。『麒麟がくる』は織田信長の妻・帰蝶役が沢尻エリカさんから川口春奈さんに交替し、撮り直しなどで放送スケジュールが遅れていますからね。さらなる撮影遅れでスタッフは頭を抱えているようです」(前出・テレビ誌ライター)
なお、「デイリースポーツ」によると、7月クールのドラマ「私たちはどうかしている」(日本テレビ系/浜辺美波、横浜流星出演)が10日間程度撮影を延期するなど、撮影の遅れは7月期ドラマにも影響し始めており、3月にクランクインした「24 JAPAN」(テレビ朝日系/唐沢寿明主演)も、スタッフは撮影継続できるのかを不安視しているという。
テレビドラマにも暗い影を落とし始めた新型コロナウイルス禍。外出自粛が続く中、せめてドラマ鑑賞くらいは何事もなく楽しみたいものだが。
(石見剣)