お笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜が4月7日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)に出演し、緊急事態宣言によって生じるスーパーやドラッグストアでの“買いだめ”行為に注意を呼びかけている。
7日夜、政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ついに緊急事態宣言を発出。同日の番組放送時点ではまだ政府から正式に同宣言は出されていなかったが、今後起こりうるリスクとしてMCの極楽とんぼ・加藤浩次は「(スーパーなどで)買いだめすることで物資が少なくなって、そこからまた買いだめが増えると意味がないので気を付けないといけない」とコメント。緊急事態宣言による物流の停滞は起こらないので、必要な分のみを購買していくべきだと強調した。
続けて、春菜も「VTRでもスーパーで働いている方が在庫はちゃんとありますと伝えてくださってますし、不要不急の外出は駄目と言われてる中で、こうやって働いてくださっている方もいて。その方々も命がけですので、買いだめをする方がワーッと(店舗に)行くことで困らせることがないように。自宅で待機していて、無くなったら行く。買いに出かけることを楽しみに日々家の中で過ごすことを意識しないといけないと思います」とし、買いだめ行為が感染リスクにもつながると警告している。
「芸能人が不貞騒動を起こせば、怒りを滲ませながらコメントし、昨年に先輩芸人が闇営業に手を染めた際にも涙を流しながら心境を吐露していた春菜。最近ではもっぱら“朝のご意見番”としてのイメージが定着しつつある彼女ですが、先日、一部メディアによって3月上旬の外出自粛ムードの中で春菜の誕生日パーティーが開催されたことが報じられると、ネットでも『あれだけ偉そうにコメントして、政府の政策もちゃっかり批判して。あなたが一番自粛しなさいよ』などと猛反発を受けました。すると、今回の『スッキリ』でも買いだめ行為がスーパーの従業員にまで迷惑を与えてしまうという危機意識の高い“正論”を述べたんですが、やはり誕生日パーティーを夜11時まで開いていたとの報道が足かせとなり、『お前が言うな! 今後全ての発言がこれになる』『買いだめ自粛を呼びかけるなら、ご本人の誕生日会や飲み会も自粛してくださいね』『当の本人は夜飲みに出歩き、朝の報道番組内では正論吐いてる。全てとは言わないけど芸能人なんてこの程度』との批判的な反応が出てしまいました」(テレビ誌ライター)
春菜が誕生日会を開いた3月上旬といえば、安倍晋三首相より全国の小中高校に向けて臨時休校を要請した時期でもあり、自宅待機を命じられているはずの学生らが繁華街へ出向く姿に眉を顰める声が上がり始めていたタイミングでもあった。
国民全体が至難の時を迎えている以上、今や“社会派芸人”としての責務を担いつつある春菜は、私生活でも身をもって手本となるような振る舞いをするべきだったのかもしれない。
(木村慎吾)