辻仁成と中村江里子の「パリ現地レポート」に“温度差”があるワケ

 パリに18年間住んでいても、かの国は理解しがたい!?

 4月6日放送の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)では、フランス・パリ在住の作家・ミュージシャン辻仁成に生電話インタビュー。日本で緊急事態宣言が発出されるのを受け、すでにロックダウン(都市閉鎖)が行われている現地の様子を伝えた。

 辻は、新型コロナウイルスによる死亡者数が減るなどロックダウンが功を奏していると語ったほか、遠隔診察ができるアプリが広まっているなどフランスの最新情報を紹介。さらに今回のロックダウンで感じたことを語っていたのだが…。海外事情に詳しいライターが指摘する。

「辻は、ロックダウンによりフランス人の価値観が変わったと指摘。みんな一丸になってここは頑張ろうよという動きになっていると語り、『フランス人にしては非常に珍しく、政府の言いつけを守っている状態』と説明しました。しかしこの説明はフランス人に対するステレオタイプな見方に依っています」

 辻の発言には、フランス人は徹底した個人主義であり、政府の方針にはなんでも反対するという考え方があるのは明らかだろう。だがそれは固定観念に過ぎないというのだ。

「たしかにフランスは個人の意思が尊重される国ですが、その一方で国民が強い愛国心を抱いており、有事の際には一致団結することでも知られています。侵略への反抗を歌った国家の『ラ・マルセイエーズ』は団結の象徴として、第一次世界大戦の終結時や2015年のパリ同時多発テロ、そして2019年のノートルダム大聖堂消失の際にも自然発生的に歌われました。今般の国難と言える新型コロナウイルス禍でも、市民が一丸となってロックダウンに備えることもまた、フランスの国民性として当然のことだと言えるのです」(前出・ライター)

 フランス人の強い愛国心はわりと広く知られるところ。それがなぜ現地在住18年の辻でも、この度のロックダウン対応が“意外”に感じられるのだろうか。前出のライターが続ける。

「同じパリ在住でも、元フジテレビの中村江里子はフランス人の心情も織り交ぜた現地レポートをブログなどで届けています。それは中村の夫がフランス人であり、国民性を肌感覚で捉えられているからでしょう。それに対して元妻の中山美穂を伴ってパリに移住するも、あくまで“パリ在住の異邦人”として生活している辻には、フランス人との交流が少ないのかもしれません」

 ともあれ「スッキリ」ではほとんど人のいないスーパーなど、辻が現地で撮影した映像を放送。在住者にしかわからない貴重な現状を伝えてくれていることには間違いない。

(白根麻子)

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