フジテレビでは看板ドラマの“月9”にて、7月期と10月期の2クール連続で上野樹里主演の「監察医 朝顔2」を放送する。その月9ドラマを巡って気の早いことに、2021年のキャスティングが噂になっているというのだ。
「来年の月9ドラマでいよいよ、元SMAPの香取慎吾が主演を務めるとの噂が業界内を駆け巡っています。香取は2006年の月9ドラマ『西遊記』など数作品のフジテレビドラマで主役を務めていますが、ジャニーズ事務所を退所した後にはドラマへの出演はゼロ。そんな香取の復帰作として、大きな舞台が用意されるというのです」(業界関係者)
香取を含む「新しい地図」の3人は、一部の例外を除いてテレビ業界から無視されているも同然だ。それが本当に月9ドラマの主演となれば、どういったカラクリなのだろうか。
「4月2日発売の『女性セブン』では、NHK大河ドラマの次回作となる『青天を衝け』に草なぎ剛の起用が決まったと報じています。さらには4月4日放送の音楽番組『SONGS』には香取がソロ歌手として出演するなど、NHKが新しい地図の出演解禁に舵を切った形です。そのNHKが先鞭をつけたことで、民放各局でも今後、新しい地図を使う動きが広まることは確実。そして彼らが数字を持っていることは明らかなので、自局の看板ドラマを復帰作に充てるのもまた自然なことでしょう」(前出・業界関係者)
そんなもくろみの一方で、フジテレビには香取を起用しやすい状況もあるというのだ。前出の業界関係者が続ける。
「月9ドラマといえば新しい地図と袂を分かったといわれる木村拓哉が常連でしたが、その木村はSMAPの解散後、連ドラ出演はTBSとテレビ朝日のみとなっています。フジテレビでもスペシャルドラマの『教場』で木村を起用しているものの、以前よりは距離を取っている形。それもあって香取を起用しやすい環境になっているようです」(前出・業界関係者)
SMAPの解散から丸3年以上が経ち、そろそろテレビ業界でもジャニーズ事務所への忖度が薄れてくるころなのかもしれない。
(浦山信一)