安倍晋三首相のモノマネを持ちネタとするお笑いタレント・ビスケッティの佐竹正史が4月12日に自身のツイッターアカウントを更新し、今話題の「うちで踊ろう」動画を完コピしている。
コロナ禍による外出自粛の必要性が叫ばれる中、安倍首相は同日朝に歌手の星野源が作曲した「うちで踊ろう」とのコラボ動画を自身のツイッター上に投稿。優雅な自宅のソファで読書をしたり、愛犬と戯れる様子を1分ほどのムービーに収め、室内で過ごすことで多くの命が救われる点を強調したが、“国のトップが発信する内容ではない”などと批判を受けて大炎上中だ。
そうした世間のトレンドを逃さなかったのが、5年以上も前から安倍首相のモノマネで芸能界を生き抜いてきた佐竹である。決して“メジャーな芸人”とは言いがたい彼もまた今回のコロナ禍の煽りを受けており、「自粛で仕事が無くなって辛い皆様。わたしも芸人の仕事が9割以上無くなりました。どうか悲観的にならずに自粛中少しでもほっこりした気持ちになりますよう心から願っております」と綴ると、“大炎上中”の安倍首相のコラボ動画を完コピ。
首相が動画内で着用したストライプのシャツとベージュのチノパンによく似た上下を纏い、犬のぬいぐるみと戯れたこの動画は、1万を超えるリツイートと4万以上のいいねが押されるなど、佐竹のキャリア史上最大の“バズり”を迎えている。
「安倍首相の動画が炎上してしまった要因の一つには、やはり庶民との経済的格差や現金給付政策における出し渋りなどの“カネの恨み”が背景にあると思われます。その点、自身も仕事が9割以上無くなったという佐竹の発信には、『佐竹さんの動画で笑顔になれました。ありがとうございます』『本家の方にはどうしても思うことがあったのですが、佐竹さんのでチャラになりました 笑』『こちらは全然アリです。笑わせてもらいました』と大絶賛コメントが続々と寄せられました。また、12日に安倍首相がアップしてから同日の内にパロディ動画を掲載した点にも『仕事が早過ぎる!』と芸人としてのレスポンスの良さを讃えられています」(エンタメ誌ライター)
過去には安倍首相本人の目の前でモノマネを披露したこともある佐竹だが、今回は“ビジネスパートナー”ともいうべき首相の炎上に細やかな助け舟を出した格好に。
この勢いをキッカケに、ビスケッティのキャリアもまた息の長い長期政権となってくれるよう期待したいところである。
(木村慎吾)