モデルでタレントの滝沢カレンが、4月7日にレシピ本「カレンの台所」を出版。自身のインスタグラムでも時折手料理を公開している彼女が、「鶏の唐揚げ」や「ロールキャベツ」など30品もの料理レシピを紹介する内容となっている。
「『カレンの台所』を見てまずビックリするのは、材料の分量が明記されていないこと。例えば“鳥の唐揚げ”では『お醤油を全員に気づかれるくらいの量』『鶏ガラスープの素を、こんな量で味するか? との程度にふります』といった感じ。本の帯にはコピーライターの糸井重里氏が《この人は、日本語をこわしているのではない。あたらしい日本語をデザインしているのだ》との推薦文を寄せています」(エンタメ誌ライター)
驚くのは、分量が明記されていないことだけではない。「生姜すりおろしかチューブを、 鶏肉ひとつに アクセサリーをつけるくらいの気持ちでつけてあげてください」など、調理の表現がじつに詩的なのだ。
「例えば1月2日にアップした『ビスク風お雑煮in2020』では『海老の洋服を脱がせてあげる気分で殻アウターと身分を分けていきます』と、モデルらしいお洒落な表現を駆使。コメント欄には『文章が最高です(笑)』『軽い携帯小説』などの反応が寄せられました」(女性誌記者)
そんな滝沢の言葉遣いのセンスには、“日本語の権威”すら舌を巻く。
「2017年に番組『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に出演した際、明治大学教授で『声に出して読みたい日本語』の著者・齋藤孝氏が『滝沢さんの日本語は天才的。あんな日本語のセレクトをする人が日本にいたんだって。詩的ですよね』と褒め称えました。またかつてレギュラー出演していた『NHK高校講座 あらためまして ベーシック国語』(NHK)で滝沢が『生きる宝 動く宝』という詩を披露。それを聞いた日本を代表する詩人の谷川俊太郎氏が『感性に共通性がある』と返詩を書くほど心動かされたとコメントしています」(前出・女性誌記者)
日本語の権威をも唸らせるカレンの“文才”だが、果たして料理の方はちゃんと出来上がるのか?
(窪田史朗)