俳優・中村倫也主演ドラマ「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系)の第1話が4月12日に放送され、平均視聴率10.0%と二桁視聴率を獲得。好発進を見せた。
「このドラマは、『海月姫』『偽装不倫』などで知られる漫画家・東村アキコ氏の本が原作。美食家の探偵・明智五郎(中村)が、その類い稀なグルメの知識と一流の推察力を活かして事件を解決するサスペンスドラマで、探偵と次々に殺人を演出するマグダラのマリア(小池栄子)との禁断の愛、そして毎回登場する絶品グルメにも期待が集まっています」(テレビ誌記者)
実は中村、今回のドラマがゴールデン・プライム帯の連続ドラマ初主演となる。
「中村は18歳でデビューするもなかなか機会に恵まれず、引っ越し屋などのアルバイトを転々とした苦労人。2018年『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)では、モラハラ夫役。そして同年の朝ドラ『半分、青い。』(NHK)では、癒し系のゆるふわイケメンで注目を集め、去年は深キョン主演の『初めて恋をした日に読む話』でワイルドなイケメン教師、そして黒木華主演の『凪のお暇』(共にTBS系)では“メンヘラ製造機”の異名をとる危ないキャラを演じて大ブレイクしました。“カメレオン俳優”の異名をとる演技派でもあります」(前出・テレビ誌記者)
長い下積み時代を経験してきた中村だが、4月12日にはトーク番組「おしゃれイズム」(日本テレビ系)に出演。俳優としてのターニングポイントとなったあるエピソードを披露している。
「番組では、下積み時代に世話になったという俳優・ムロツヨシがVTRに登場。当時俳優として売れずに斜に構えていた中村に対して、ムロが『どうしたいの?何になりたいの?』と問い詰め、中村はキレてしまったものの答えられなかった自分が悔しくて、1週間引きこもった末に『役者が好きで頑張るしかない』と決意を固めたというエピソードを紹介。ムロの言葉が俳優として分岐点になったことを明かしています」(テレビ誌記者)
外出自粛要請下の今は在宅率も高く、テレビ視聴率は上昇傾向。デビュー15年で掴んだ主役の座。結果に期待したい。
(窪田史郎)