4月23日放送の「とくダネ」(フジテレビ系)にてMCの小倉智昭が、街のスーパーに客が殺到して“3密”状態となっている問題について言及した。
新型コロナウイルスの影響により多くの外食産業が営業を自粛している関係で、スーパーや食料品売り場には買い物客が殺到する事態に発展。十分な店舗スペースのないスーパーでは密閉・密集・密接の“3密”な環境となっているケースもあり、政府がなんらかの措置を講じるべきだとする声が多方面より上がっている。
しかし、小倉は「国や自治体がスーパーでの買い物の仕方をコントロールする方法を決めるっていうことは僕はおかしいと思う。やっぱり場所や環境などによって違うわけじゃないですか」と各々が臨機応変に対応すべき問題だと指摘。続けて「今、スーパーは利益が出ているはずですから、人をさらに雇ってっていうことは可能だと思う。そういう人員を配置して、自分たちがお客様に向けてコントロールをするっていうのが当然のような気がするし、お客様も自分たちでもっと気を付ければ良いこと」とし、コロナ禍で売上を伸ばすスーパーが人員を増やすことで問題を解決するのがベターだと主張した。
「たしかに小倉の言う通り、幸か不幸か、現在のスーパーはコロナの影響で普段より利益を上げていると思われますが、経営に欠かせないレジ係やパートを務めるのは主婦であるケースが多く、休校中の子供の面倒をみなければならない影響もあって、簡単に人を増やせるかどうかは疑問です。また、多くの店舗ではレジ前に透明シートを置くことで客と従業員の感染リスクを減らす努力をしていますが、今この時期に“3密”となりつつある環境下で働いてくれる方を募集してもなかなか難しいのではないかというのが世間の声。ネットでも『小倉さん分かってない。新たに人を雇うとしたら短期? このハイリスクな時期だけ働いてくれる人なんていると思います?』『たしかに利益は出てるだろうけど、今のスーパー側にゆっくり面接する時間なんてない』『スーパーはずっと求人出してますが全然入ってきません』との声が上がり、もはやスーパーの個別対応だけではこの混雑問題を解決することは難しいのかもしれません」(テレビ誌ライター)
小倉の意見に呼応するように、西友は24日、従業員3000人の募集を発表。
一方で、東京都の小池百合子知事は、買い物を「3日に1回程度」に控えるよう要請したが、果たしてこの政策によってスーパーの“3密”状態は解消されるのだろうか。
利用客だけでなく、従業員の安全が守られることを祈りたい。
(木村慎吾)