5月1日に放送されたNHK連続テレビ小説「エール」に、3月29日に新型コロナウイルスによる肺炎のために亡くなった志村けんさん(享年70)が、作曲家の小山田耕三役で初登場した。
「小山田のモデルは日本を代表する作曲家・山田耕筰とされています。1日の放送の最後に口ひげと丸眼鏡という出で立ちで登場した志村さんは、重鎮役らしく重厚な雰囲気で演じていました。今後、窪田正孝演じる主人公の古山裕一とどんな絡みを見せるのか楽しみですが、志村さんは収録には4回しか参加していないと報道されています。作品を全う出来なかったのは残念でなりません」(テレビ誌ライター)
「エール」の後番組である「あさイチ」では、冒頭で近江友里恵アナが涙ぐみながら登場し、志村の出演に「ビックリしました…」と声を震わせた。
ネットで《志村さんの演技が雰囲気あったね》《志村さん…天国で見てるかな?》《近江アナ泣いてた…私ももらい泣きしてしまった》《「あさイチ」で博多華丸・大吉さんが、志村さんの役について「名曲・東村山音頭を作曲した…」「1丁目1丁目!」と笑いにしてくれて救われたよ》といった声が上がった。
なお、NHK関係者によると、志村さんの代役は立てず、ナレーションと演出でカバーするという。
残り少ない志村さんの演技を、目に焼き付けたい。
(石見剣)