「光熱費タダにしろ!」大竹まことの政府批判が共感を得られなかったワケ

 タレントの大竹まことが5月4日放送の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(文化放送)に出演し、政府から発出された緊急事態宣言に対する不満を蓄積させている。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月7日に政府より宣言された緊急事態に関し、大竹は「緊急事態宣言というとんでもない事を皆さんにお願いしますというわけだ。そうすると、お願いされた方は、要請? お願い?(と困惑する)駒を各市民に投げられたわけだよ。『あんたどうしますか?』って」と語り、要請に留まっていることで国民への負担が増していると分析した。

 また、緊急事態宣言の延長についても不満を述べると、日本では政府からの休業要請以上に効力のある強い指示や命令ができない点についても、「市民に丸投げしたかどうかという問題はあるよね」と言及。続けて、あくまで“個人的な要望”であることを前置き、「緊急事態(宣言を出す)なら、光熱費全部タダにしろよと。緊急事態なんだから。それで、一律10万円、早くくれよ」と在宅時間の増加に伴う光熱費の出費を肩代わりしてくれるよう要求している。

「たしかに家族全員が朝から晩まで在宅し、テレワークでパソコン作業に没頭する外出自粛生活を続けた場合、通常よりも光熱費が上がってしまうケースは多いでしょう。政府も電気・ガス事業者に対して支払いを猶予する要請を出しています。ただ、それを“タダにしろよ”という大竹の主張はあまり共感を得られなかったようで、ネットでも『何でもかんでも要求すればいいってものじゃない』『基本料金なしってところもあるけど全部タダは違う』『タダにしたら使い放題にするやつがいるじゃん』といった反論が寄せられました。コロナ禍で仕事を失い、生活すらままならない状態の人には手厚い補償や救済措置が必要ですが、国民一律に光熱費無料という要求はおかしいというのが世間の声のようです」(週刊誌記者)

 政府が補正予算案を組み替えてまで実現にこぎつけた国民1人あたりへの10万円給付についても、5月中に全ての国民の手に届くかどうかすら不透明な状況。大竹も、こうした政府のスピード感のなさにしびれを切らしているようだ。

(木村慎吾)

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