タレントのラサール石井が5月13日に自身のツイッターアカウントを更新し、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅによる“政治的発言”騒動を独自の視点で解析している。
きゃりーは500万人以上のフォロワーを抱える自身のツイッター上で、検察官の定年延長を可能にする法案に関し、「抗議します」とのハッシュタグを添えてツイート。すると、リプライにはそうした動きを支持する声だけでなく、「本当に政治の事分かって言ってますか?」「歌手は政治を語るな」などの反発も集中し、“ファンの間で意見が割れるのは嫌だ”という理由で当該ツイートを削除していた。
芸能人によるSNSでの活動が一般的となっている昨今では、ファンとの距離が近くなっただけでなく、同時に政治的な見解や思想について発信する機会も増加。歌手や俳優、アイドルといった立場のインフルエンサーが政治をテーマにしたツイートを展開することはこれまでもたびたび議論の的となってきたが、石井は今回のきゃりーの騒動について「同じお金払って観光バスに乗って、『あんた上手いから歌ってよ』とカラオケを歌わされ、バスが目的地への道外れたので『あ、道違ってる!』と指摘したら、『カラオケ歌ってる癖に余計なこと言うな!』と他の客から言われたようなもんだ。きゃりーぱみゅぱみゅ」とツイートし、独特な比喩で説明した。
「一国民として税金を払っている以上、歌手のきゃりーにも政治的な見解を述べる権利があるという主張を、運賃を払ったバスの乗客が“目的地の誤り”を運転手に指摘する資格があるとの例えで示した石井。しかし、『カラオケ歌ってる癖に余計なことを言うな』という他の乗客からのクレームのくだりや、そもそもきゃりーをバスの乗客に例えた点についても“全然意味が伝わらない”と不評です。リプライにも『何が言いたいのでしょうか? さっぱり分かりません』『テレビでのコメントも然り、このツイートも然り、内容が支離滅裂です』『例えが絶望的に分からない、、、』『例え下手』『えっ、表現力大丈夫?』といった辛辣な反応が寄せられ、きゃりーの騒動を比喩によって余計に分かりづらくしてしまったと揶揄される始末です。鹿児島の超名門校であるラ・サール高校を卒業した“元祖インテリ芸人”として君臨した石井ですが、この例えについてはあまり世間には響かなかったようですね」(テレビ誌ライター)
かくいう石井のツイッターにおける投稿も、直近数カ月はほぼ全てが新型コロナウイルスや、それに対する政府や各自治体の動きに関するものばかり。石井からすれば、巷で蔓延しつつある“タレントが政治の話をするべきではない”との風潮には、ひと言物申さずにはいられなかったのかもしれない。
(木村慎吾)