テレワーク業務が進む中、これまで全く導入してこなかった業種でもその実用性が実感されたり、新たな課題が浮き彫りになったりと、働き方に対する見方や考え方が大きく変わっているようです。
オフィスに関するOA機器や家具のレンタル事業を展開するレンタルバスターズ社は、テレワーク導入について社内で意識調査を行いました。その結果、従業員からは、得られたもの(メリット)として「通勤時間がない」ことが挙げられ、“どこでもドア”を手に入れたようなイメージとの声が届いたそうです。失われたものとしては、「コミュニケーションが希薄になっている」という課題が出たそうです。
経営者にも同様の調査を行ったところ、得られたものとしては「通勤時間含め営業の移動時間の削減」「距離を超えた顧客とのコミュニケーション及び従業員とのコミュニケーション」が挙げられ、今後求められるものとしては「よりレベルの高いマネジメント力」という声が多かったようです。
労使双方が時間・距離を超えた働き方ができているとし、今後コミュニケーション力を高めていくことで、よりよい働きができると実感しているようです。早くもテレワークが推奨されてから数ヵ月が経ち、自宅での仕事に試行錯誤していた人も自分にとって心地よい過ごし方・働き方がみえてきたのではないでしょうか。
一方で、家事が増えたり運動不足になったり、なかなか集中力が続かなかったりと、仕事だけでなく健康や気持ちの上の課題点もみえてきた人が多いと思います。今後は、テレワークの活用法もブラッシュアップされ、今とは違った形になっていくかもしれませんね。この経験が、これからの仕事を大きく変えていきそうです。
(Nao Kiyota)