コロナ禍による撮影休止により、4月期放送予定だった連ドラが片っ端から放送延期の憂き目に遭っている。
そんな状況下でも今年1月中旬にクランクインしていた「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系)は5月17日の第6話まで放送を敢行。ただし第6話には撮影休止時点で未撮影だったワンシーンがあったため、「『新型コロナウイルス』の感染拡大を受け、このような形で放送させていただきました」のテロップとともに、黒い背景の前に距離をとって座る明智(中村倫也)と苺(小芝風花)の姿が。明智への切ない気持ちを苺は座ったままセリフだけで伝え、明智もまた苺からの痛切な言葉を座ったまま受け取る高度な演技力を見せた。
「ドラマの最終部に登場したこのシーンは、本来ならば明智の探偵事務所前の中庭テラスで、隣り合う“密接な距離”で繰り広げられるシーンだったそうです。しかし、2人が黒い背景で離れて演技することによって、第5話で明智に『君のことも僕が守る』と言われて恋心に気づいた苺が、明智に思いをぶつける象徴的なシーンとなり、苺の切なさが一層クローズアップされる結果となりました。ネット上では、黒い背景で演技をする2人のシーンに対し『いきなり小劇場の舞台みたいな演出で驚いた』といった声と同時に『ソーシャルディスタンスを守ったズーム画面のみの進行でいいから続きが見たい』『リモート撮影の合成でいいから続きをプリーズ』など、とにかくドラマの続きを見たがる声が相次いでいるようです」(女性誌記者)
第7話が放送される予定だった5月24日からは、3週にわたり地上波未放送のオリジナルストーリーを含む特別編が放送されている。続きは気長に待つしかないようだ。