“微笑外交”と呼ばれたのも今は昔…。朝鮮労働党・金正恩委員長の妹、党第一副部長の金与正氏の凶暴な素顔が見えてきた。
北朝鮮は6月16日、開城(ケソン)工業団地内の南北共同連絡事務所を爆破。南北融和を象徴する施設だっただけに韓国には衝撃が走った。
6月18日配信の「文春オンライン」によると、この爆破を指揮したのは金与正氏。2018年の平昌冬季オリンピックで訪韓し外交デビューを飾り、その美貌と笑顔から微笑外交とも呼ばれ、韓国だけにとどまらず、世界的にも注目を集めた。
ところが、その微笑みはコワモテに豹変した。北朝鮮が行なったミサイルの打撃訓練について韓国が「遺憾」を表明すると、与正氏は「申し訳ないたとえだが、怯えた犬はさらにやかましく吠える」などと罵倒。その後も韓国に対する“口撃”は続き、6月13日には「共同連絡事務所が跡形もなく壊れる悲惨な光景を目の当たりにするだろう」と恐怖の予告の談話を出し、3日後の16日には現実のものとなってしまった。
「微笑みの仮面の裏には凶暴な素顔が隠れていました。6月18日の『日刊ゲンダイDIGITAL』によると、与正氏について父親の金正日総書記は生前『男だったら、与正を後継者にしたかった』と語っていたほどの猛者。気性が荒く、気が強いという報道もあったようです。でも、強硬路線に出た背景には、正恩氏の後継者としての実績をつくるためだとも考えられています。健康上の問題があるとも噂されている正恩氏に万が一のことがあれば、リーダー不在となる北朝鮮に激震が走ることは必至。しかし、韓国への強硬姿勢を見せておくことで、次期リーダーとしての実績となります。凶暴な素顔は政治的な思惑があるのかもしれません」(週刊誌記者)
その一方、日本のアニメが好きでポケモンもお気に入りだという金与正。本当の素顔は、心やさしきオタクとの説もあるが…。
(石田英明)