「大豆ヨーグルト」をご存知ですか?
これは、大豆を絞って作られる豆乳ヨーグルトとは異なり、大豆の薄皮を除き丸ごと粉砕して作られるもの。食物性たんぱく質や食物繊維が豊富、加えてコレステロールゼロのため、健康維持に役立ちます。酸味が控えめでまろやかな食感を楽しむことができる“新感覚”のヨーグルトとして、注目を集めているようです。
「大豆ヨーグルトは日本人の食事の多過ぎるものを減らし、足りないものを補う食品」と語るのは、管理栄養士の赤石定典さん。健康維持には十分なたんぱく質の摂取が欠かせませんが、肉や魚、卵、乳製品などの動物性のたんぱく質が豊富な食品だけでなく、納豆や豆腐などの植物性たんぱく質が豊富な食品も積極的に取り入れることが大切だといいます。
一方で、納豆や豆腐を毎日食べることは難しく、たんぱく源は肉や魚に偏ってしまう人が多いそう。大豆ヨーグルトは、納豆や豆腐以外で手軽に植物性たんぱく質を摂取するための選択肢の一つとしてオススメなのだそうです。
動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の摂取バランスは、どのように取ればよいのでしょうか。赤石さんは、「朝食に卵が出たら飲み物はソイラテ、昼食がチキンサンドならスイーツは大豆ヨーグルトなどのように、動物性たんぱく質が豊富な食材が出たら大豆製品をプラスするという考え方で十分」といいます。
メインに肉を食べたら、次の食事は魚、卵、大豆などをローテーションしていくのもオススメだそう。あまり神経質になるとストレスが溜まってしまうので、肉や魚と大豆製品が同じようなバランスになるように、「最近食べていないもの」を積極的に選ぶとよいそうです。
大豆ヨーグルトは、きな粉や黒みつ、醤油やおろししょうがなど、和の調味料や薬味との相性がよいそう。おかずの1品としてもデザートとしても楽しむことができ、食卓への取り入れ方も豊富なようです。「最近、動物性食品の摂取が続いているな」と感じたら、試してみてはいかがでしょうか。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)