6月19日にジャニーズ事務所を退所した元NEWSの手越祐也が23日、都内で記者会見を行い、退所の理由や今後の活動について語った。
会見の冒頭「よろしくお願いしま~す!」と手越らしく明るく挨拶すると、「自分の口から早く話したかった。今までの流れ、この気持ち、これからの野望を」と、胸の内を語り始めた。
手越はまず、今もジャニーズ事務所やNEWS、ファンのことは心から大好きだと明言し、メンバー間や事務所とのあいだに大きなトラブルはなかったことを強調。その上で、退所の話は今年3月から事務所と開始しており、もう一段階ステップアップするため勝負がしたかったと、その理由を明かした。
「手越さんは今年3月下旬に安倍晋三首相の昭恵夫人らと都内で“桜を見る会”に出席していたことが報じられました。続いて5月15日には、4月末に女性を伴って酒席に参加していたことが報じられ、ジャニーズ事務所が新型コロナ対策のチャリティーで結成した期間限定ユニット「Twenty★Twenty(トニトニ)」への参加見合わせが決定。20日には自身が出演しているラジオ番組も体調不良で欠席。そんな中、23日にも早朝まで飲み歩いている姿が26日発売の週刊誌に報道され、無期限謹慎処分となりました。そうした経緯がありますので、3月から退所の話し合いを開始していたとしても、外出騒動や謹慎処分が無関係だったとは素直に納得しにくいですね…」(芸能誌ライター)
手越は続けて、コロナ禍でNEWSとしての仕事も、自身の仕事もなかなか前に進まない中、急に退所日が言い渡され無職になると、家族も食べさせなければならないし困ってしまうため、外出自粛要請が出されている中でも、仕事の話し合いのため酒席に参加してしたと明かした。そして、会食の予定はすべてマネージャーに伝えていたが、女性同伴だったことまでは伝えていなかったと明かしている。
その上で、週刊誌上などで“手越キャバクラ”と形容されたことについては、「将来の医療従事者としていろんなボランティアだったりとか、人の命を助ける、っていうことの何かお手伝いだったりをできないかっていうような内容が話し合われていた会です。なので別に僕としては手越キャバクラとかやったつもりはないんですけど、男女が4人以上いたら手越キャバクラとかになっちゃうんですかね、僕の場合キャラ的に」と弁明し、真実をきちんと話せる場がない中で、ファンを誤解させてしまったことを謝罪した。
手越は退所後の仕事について、今までこだわりをもってやってきた歌を主軸として続けていくことを明かしたが、具体的なプランについては明言を避けた。その上で、今までお世話になってきたTV番組などからオファーがあれば全力でやると語り、YouTuberや実業界との関わり、ボランティア活動などにも興味を示している。
手越はまた「人生一度きり、いつ死ぬか分からない」と前置きし、「ひとつでも多くのことにチャレンジしていきたい」という理由で、退所を選択したことを明かした。
続いて行われた質疑応答では、やはり緊急事態宣言で活動自粛を呼びかけられている中で外出してしまった点を聞かれた。
「手越さんは、退所後の仕事についての話し合いであり、自身の考えとしてそれは“不要不急の外出ではなかった”と強調していました。安倍昭恵夫人との“桜を見る会”についても質問がありましたが、コロナウイルスの暗い状況で、どうしたら明るくできるかを話し合っていたと明かしましたが、具体的に安倍夫人らとどんなことをするのかは語られませんでした」(前出・芸能誌記者)
また、事務所を辞める理由について手越は、「ジャニーズは巨大な組織。僕はスピード感を重視するので、僕の理想のスピード感と大きな開きが出たのが大きい」と、事務所に対し不満を持っていたことも伺わせた。
手越の会見にネットでは、「なぜ外出していたのか疑いが晴れた」「自分の人生、自分で切り拓いて頑張って!」「なにがあっても応援する」といったエールのほか、「自分勝手な人だな!という印象しかない」「結局モヤモヤが残っただけ」「外出自粛中の飲み会、自分を正当化してるけど、全部言い訳にしか聞こえない」「仕事の話に女性を連れてく必要あるの?」「手越の“自分ルール”炸裂だな」「事務所を辞めて頑張るのはいいけど、こういう自分勝手な人に周りはついていくのだろうか?」といった厳しい意見も飛び交っている。
円満退所だったのかどうか、“外出自粛破り”の是非など、全体として腑に落ちない面も多かった手越の会見。退所後の手越の行く手が順風満帆のものであるとは確信できかねる会見になってしまったのは残念としか言いようがない。
(石見剣)