吉川晃司主演ドラマ「探偵・由利麟太郎」(フジテレビ系)の第2話が6月23日放送され、平均視聴率は初回の9.6%から3.3ポイントダウンの6.3%という結果になった。
原作は探偵小説の巨匠・横溝正史の「由利麟太郎シリーズ」。元警視庁捜査一課長の経歴を持つ、探偵にして犯罪心理学者の主人公・由利(吉川)は、犯罪心理学に関する書籍を執筆する傍ら、過去の経歴と実績から嘱託で事件の捜査協力を依頼されるなど、警察から全幅の信頼を寄せられている。そんな由利を慕うミステリー作家志望の三津木俊助(志尊淳)を助手に、難事件を解決する。
原作もキャストも“達者”であるにもかかわらず、視聴者からの評判は「あらすじのあちこちに無理がありすぎて、終わった時に生ぬるい感じ」「連続ドラマには必須の、来週も見たいという楽しみが湧かなかった」「1時間で収めるのは厳しかったのではないでしょうか」など芳しくないものが多い。
「この作品は本来、今年7月に開催予定だった東京五輪に合わせ、当初から6月に放送開始する全5話の特別ドラマでした。撮影は新型コロナウイルスの影響を受ける直前の3月末にクランクアップしており、企画立ち上げから撮影まで十分に準備できていたはずなのに、謎解きがあいまいで脚本に難ありなのが残念です」(テレビ誌ライター)
由利も三津木も原作に忠実な役作りをしているだけに、なんとももったいない結果となった。