大晦日の「NHK紅白歌合戦」(NHK)で、紅組司会を務めることができる女優は、ほんのひと握り。同局の看板番組のひとつである朝の連続テレビ小説で主役を張ることが、第一条件と言っていいだろう。女優の有村架純はそんな選ばれし者の1人だ。16年の相葉雅紀、翌17年には二宮和也と、紅白に分かれて2年連続で司会を務めた。
そもそも有村は、嵐と同じ現場になることが多い。特に松本潤だ。
「印象深いのは、松本主演の月9ドラマ『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)。撮影中に有村が誕生日を迎え、事前にマツジュンは『21歳の誕生日祝いに何が欲しい?』と聞いたそうです。有村が『松本さんが好きな映画のDVDをください』とリクエストすると、当日に持ってきたのは21本のDVD。その上に、黄色と青色のバラが入っているというイキな計らいだったそうです」(芸能ライター)
10歳年下の有村に見せたオトナの“MJ”。同作で有村は、松本演じるショコラティエの主役・小動爽太の妹で、大学生のアルバイト・小動まつりを演じた。ところがこの3年後(17年)、2人は映画「ナラタージュ」で惹かれあう恋人になっていた。
「06年に『この恋愛小説がすごい』で1位に輝いた恋愛小説の実写化。演劇部の顧問を務める高校教師・葉山貴司を松本、葉山を愛する元教え子・工藤泉を有村が演じました。有村はクランクインの前からずっと、役と同じくめがねをかけたマツジュンの画像を携帯電話の待ち受け画面にしていたそうです。それが役に入り込む方法だったのでしょう」(前出・芸能ライター)
同作の撮影期間中も、MJパワーがさく裂。周囲への気遣いが誰よりも早く、有村が気づいたときにはもう、松本が手を回して事が解決しているということが多々あったという。さらに、ほんの少し髪を切った翌日には、「あら、なんか短くなった?」と声をかけるジェントルマン。完ぺきな振る舞いに、有村は感嘆するしかなかったとか。
現場のマツジュンはいつだって、ミスターパーフェクトなのだ。
(北村ともこ)