愛では地球が救えなくても、やっぱりやるんですね……そんな皮肉も聞こえてくるのが、毎年恒例の「24時間テレビ 愛は地球を救う」。
日本テレビは、8月22~23日に放送される同番組の5人のメインパーソナリティを発表。キャプテンはV6井ノ原快彦、副キャプテンにNEWS増田貴久、Kis‐My‐Ft2北山宏光、ジャニーズWEST重岡大毅、King&Prince岸優太という、プロデューサーいわく「パっと見ただけで愛される5人」が同局の「ヒルナンデス」に緊急出演。さながらジャニーズ祭りといった様相でジャニーズファンは大喜びしそうだが、それ以外の視聴者からは「こんな時にまだやるの?」と、一斉にシラケ声が聞こえてきたとか。
「コロナ禍のこのご時世に沿って、無観客で両国国技館から中継するようですが、今年もやると噂が流れた時点でネット上には『間違いなく医療従事者のお涙頂戴をやるんでしょ』『どうせコロナ一色じゃないの?』と内容に対する憶測が流れていました。そして案の定、局は『医療従事者の方への支援をはじめ、今年こそこのチャリティー番組をやる意味があると放送することを決めました。この夏は、いつもとは違う24時間テレビを放送します』と発表。ネット民の“嫌な予感”が当たってしまったようですね」(エンタメ誌ライター)
ただ決して、ネット民たちが医療従事者に感謝していないわけではなく、それを踏まえても「大変だとわかってるから、わざわざお涙頂戴に演出するのなんか見たくない」「もうコロナで苦しんでるのは医療関係者だけじゃないと思う」「こんな時こそ偽善番組はいらない」という感動演出はお腹いっぱいという指摘、そして「今年こそ?ただの年間行事でやらざるを得ないだけだろ」「スポンサーが付いてよっぽど儲かるんだろうな」との穿った声、さらに「社会奉仕精神にあふれて首相夫人とも友達の手越にもオファーすべきでしょ」というキツいジョークまで、今年は例年に輪をかけて「いらない」という声が多い様子。
「オリンピック・パラリンピックが延期されたことも、番組がコロナ中心にならざるを得ない要因でしょう。パっと見で愛されるからと選ばれた5人のパーソナリティについても、手越祐也の退所でNEWS増田にエールが集まっていますし、『パっと見、問題を起こさなそうな5人でしょ』と核心をついた声もあって、好感度という意味ではそれなりに視聴率は見込めそうです」(前出・エンタメ誌ライター)
恒例の有名人チャリティーマラソンは中止、コロナ感染に関する「東京差別」という言葉が生まれるなど、世間も疲弊気味でいいムードとは言えない状況。そんな中で“パっと見”愛がどう地球を救ってくれるか注目したい。
(小机かをる)