女性向けのライフキャリア支援サービスを展開するLiBが、2020年6月にキャリア女性向け転職サイト『LiBzCAREER』へ登録している女性会員600名を対象に実施した調査によると、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて「キャリア観に変化があった」と回答した人は、8割(うち、「大きく変化があった」が28%、「多少変化があった」が52%)もいたそうです。
また、キャリア観に変化があったと回答した女性の9割以上が、「企業に依存せずに、自律的にキャリア形成をする必要があると感じた」「時間や場所を選ばない働き方への魅力が高まった」「新たなスキルや資格取得のために時間を割く必要があると感じた」「どこでも活躍できる自身の強みを理解する必要があると感じた」などと感じていることが分かりました。
調査対象が転職サイトに登録している女性のため、もともとキャリアの変化を求めている人が多かった可能性もありますが、コロナ禍を機に、女性に限らず多くの人がこれまでとは違った働き方を求められ、中にはコロナ前と同じ仕事を続けられなくなった人もいるでしょう。そんな状況下で、ウィズコロナ時代でも通用する仕事や働き方について考えさせられた人が多いのではないでしょうか。
同調査では、キャリア観に変化があったと回答した女性の約66%が、「具体的に行動を起こした」と回答したそう。実際に転職をした人や、希望する働き方を実現している人も増えているようです。
「テレワークが続けられるのならば」と会社から遠い場所に引っ越しをしたり、これまでとはまったく違う業種に飛び込んだりと、働き方やキャリアの変更は多岐に渡るでしょう。命を守るための行動ではありつつも、自分に合った働き方をみつけるチャンスにもなっているのかもしれません。
(Nao Kiyota)