4月にスタート予定だった連続ドラマが新型コロナウイルスの影響によって、撮影が軒並みストップ。放送開始が先送りになった。この間、つなぎで挿し込まれた再放送ドラマが思わぬ高視聴率を叩きだし、名作の根強い人気を証明した。6月3日から7月12日まで放送された「ごくせん2002特別編」(日本テレビ系)も、初回放送で12.7%を記録している。
02年に放送された第1シリーズは、嵐・松本潤の出世作。同じクラスの生徒役として、小栗旬や上地雄輔、成宮寛貴や松山ケンイチといったのちの主役級俳優がズラリ。任侠集団の家庭に生まれた熱血教師“ヤンクミ”こと山口久美子を熱演した仲間由紀恵にとっても、ターニングポイントになった作品だ。
当時、松本はすでに嵐として黄色い歓声を浴びていた。ドラマ撮影時には、小栗旬とバチバチにぶつかり合っていたという。
「今でこそ家族同然の相棒ですが、撮影していたころはマツジュンが18歳で、小栗が19歳。男子生徒役がみなイキっていた中でも、向上心がむき出しだった2人は特に仲が悪かったそうです」(芸能ライター)
3年後(05年)、松本と嵐にとって分岐点となるドラマ「花より男子」(TBS系)が始まった。松本は道明寺財閥の御曹司・道明寺司を演じ、中流家庭の娘・牧野つくし(井上真央)を一途に愛する。道明寺は、イケメンで高校に多額な寄付をしている富豪グループで結成された花の4人組(Flower 4)、通称「F4」のリーダー。残りの3人は小栗、松田翔太、阿部力が演じた。
「“花男”は08年に公開された映画も大ヒット。この作品を通じて、マツジュンは小栗と親友になりました。以来、かれこれ15年ほどの付き合い。今では、小栗家の一員です。小栗のお父さんが落ち込んでいると飲みに誘ったり、家族や親戚の誕生日会に参加したり。今年6歳になる長女からは2年前、すでにデートに誘われています。小栗パパも、愛娘が1人でも遊べるようになったら、マツジュンや生田斗真にデートに連れていってもらおうと考えているとか」(前出・芸能ライター)
松本の父が還暦を迎えたとき、小栗はお祝いに駆けつけ、記念写真におさまった。ちなみに、還暦の会に嵐のメンバーは1人も参加していない。
松潤と小栗の出会いの場となった「ごくせん」。第2、第3シーズンの再放送を期待する声も高まっているが、どうなるだろうか。
(北村ともこ)