爆笑問題の太田光が7月28日放送のラジオ番組「JUNK爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)に出演し、「快傑えみちゃんねる」(関西テレビ)が終了したタレントの上沼恵美子について言及している。
1995年から放送を開始し、上沼の毒舌ぶりが長年にわたって好評を博してきた「えみちゃんねる」だが、先日突然の番組終了を発表。上沼は自身のラジオ番組において、その原因の一つとして“コロナ禍の弊害”を指摘し、共演者とのソーシャルディスタンスの確保や、観覧客の不在などがモチベーション低下に繋がったと説明していた。
これについて、太田は「俺、上沼さんの言ってること分かる。客が居なくて全然つかめないっていうのは全くその通りだと思ってたから。これが続くならやめるしかないと思ってたのは、俺は分かる」と共感。爆笑問題として出演する情報番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)や、ネタ番組「ENGEIグランドスラム」(フジテレビ系)の撮影でも、徹底した共演者同士のソーシャルディスタンスが敷かれ、太田はこうしたスタイルにやり辛さやぎこちなさを吐露したこともある。
「とりわけ上沼のように共演者との掛け合いで井戸端会議的な空気感を前面に出すタレントにとって、スタジオに設置されるアクリル板の存在や対人距離の隔たりは、弊害以外の何ものでもない。ゲストとのトークの応酬で場を盛り上げる明石家さんまも、現在のコロナ禍の収録形式にぎこちなさを感じており、リモートでのやり取りではズレが生じ、『俺は死んでしまう。リモート芸人では絶対あかん』と焦りを隠さず、芸人を殺してしまう可能性があるとも語っていました。またビートたけしは、新型コロナが長年活動してきた芸人に辞める踏ん切りを付けさせる、と指摘。4月に放送されたレギュラー番組内で自身も『下手すると芸能界引退かなって思っちゃってんだ』と漏らしています」(テレビ誌ライター)
コロナ禍の影響による上沼のモチベーション低下は、太田を始め、とりわけ大御所の芸人にとって共感できるものだったのかもしれない。まだまだ収束の気配すらないが、一時代を築き上げたベテランたちのエンジンが稼働し続けてくれることを祈るばかりである。
(木村慎吾)